「インフラエンジニアって力仕事が多そう」「夜勤ばかりできつそう」「男性ばかりの職場で馴染めるか不安」そんなイメージから、インフラエンジニアへの転職を躊躇している女性は少なくありません。しかし、クラウド技術の普及により、インフラエンジニアの働き方は大きく変化しています。
本記事では、インフラエンジニアに対する「きつい」「やめとけ」と言われる誤解を解き、未経験の女性が安定したキャリアを築くための具体的なキャリアプランをご紹介します。
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女性のキャリアチェンジにインフラエンジニアが選ばれる理由
事務職や接客業などの異業種からIT業界へのキャリアチェンジを考える女性にとって、インフラエンジニアは非常に適した選択です。技術職でありながら、長期的なキャリア形成がしやすく、ライフステージの変化にも柔軟に対応できる職種として注目されています。
AI・自動化時代でも残るITインフラの安定性
AI(人工知能)や自動化技術の進歩により、多くの事務作業や定型業務が代替されるリスクが指摘されています。しかし、ITインフラは、インターネットサービスや企業のシステムを根幹から支える基盤であり、これがなければビジネスは成り立ちません。
| 社会の基盤 | サーバー、ネットワーク、セキュリティといったインフラは、全てのITサービスの生命線であり、需要がなくなることはありません。 |
|---|---|
| 人材の需要 | 企業がクラウド移行を進めるには専門知識を持つAWSエンジニアが不可欠であり、この需要は今後も高まるでしょう。 |
特に、システムの設計・構築・改善といった高度なスキルを持つインフラエンジニアはAIに代替されにくく、長期的に安定したキャリアを築けます。
体力仕事から経験を積み重ねるスキル職へ
かつてインフラエンジニアの仕事は、物理的なサーバー機器の設置や配線といった体力仕事が主流でした。しかし、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureといったクラウドサービスが主流になったことで、仕事内容は大きく変化しています。
| 物理作業の減少 | サーバーの運用はデータセンターやクラウドベンダーが行うため、エンジニアが直接機器に触れる機会が激減しています。 |
|---|---|
| スキルへの移行 | 仕事の中心は、コードやコマンドによる設定変更、セキュリティの設計、自動化の仕組みづくりといった、知識と経験が問われるスキル職へと移行しています。 |
これにより、体力的な負担が軽減され、女性でも長年の経験とスキルで評価される環境が整ってきています。
年齢や性別によって給与差が出にくい
ITエンジニアは、年功序列よりも個人のスキルやプロジェクトへの貢献度で評価される傾向が強い職種です。インフラエンジニアも例外ではなく、特に市場価値の高いクラウドスキル(AWS、Azure等)を習得すれば、性別や年齢に関係なく、高い給与水準を目指せます。これは、産休・育休などのライフイベントでキャリアが中断しがちな女性にとって、復帰後もスキル次第で市場価値を維持・向上させやすいという大きなメリットになります。
そもそもインフラエンジニアとはどんな職種か?
インフラエンジニアとは、ITサービスが安定して稼働するための土台(インフラストラクチャ)を設計、構築、運用、保守する仕事です。情報通信の世界における「インフラ」とは、サーバー・ネットワーク・データベース・セキュリティ等を指します。インフラエンジニアは、いわばIT世界のライフラインを守るプロフェッショナルです。
インフラエンジニアの主な4つの役割タイプ
インフラエンジニアの仕事は扱う技術や領域によって主に以下の4つのタイプに分けられます。未経験の場合、サーバーやネットワークの運用・保守から始めることが多いです。
| 職種 | 業務内容 | スキル/知識 |
|---|---|---|
| サーバーエンジニア | ・サーバー選定/設計/構築 ・OS設定/管理 | ・Linux/Windows OS ・仮想化技術 ・クラウド(AWS/Azure) |
| ネットワークエンジニア | ・ネットワーク設計 ・ルーティング設定 ・回線選定、監視 | ・TCP/IP ・ルーター/スイッチの操作 ・セキュリティ知識 |
| データベースエンジニア | ・設計/構築 ・パフォーマンスチューニング ・バックアップ | ・SQL ・Oracle等のデータベース管理システム |
| セキュリティエンジニア | ・システムの脆弱性診断 ・セキュリティポリシーの策定/実装 | ・ファイアウォール ・IDS/IPS ・暗号化技術 ・最新の攻撃手法 |
物理インフラとクラウドインフラの違い
インフラエンジニアの業務における「物理インフラ」と「クラウドインフラ」の違いを理解することで、女性が抱える「体力仕事に対する不安」を解消できます。
| 項目 | 物理インフラ(オンプレミス) | クラウドインフラ |
|---|---|---|
| サーバーの場所 | 企業内の専用サーバー室やデータセンター | クラウドベンダー(AWS、Microsoft等)が提供するデータセンター内の仮想環境 |
| 特徴 | 企業が自前でサーバー機器を購入し、設置・管理を行う | インターネット経由でサーバーやネットワークをレンタルする |
| 業務内容 | 機器の搬入・配線、故障時の物理的な対応、OSのインストール等、物理作業が多い | Web上の管理画面やコマンド・コードを使ってサーバーを立ち上げ、設定変更を行う |
| 女性の働きやすさ | 物理作業が多く、夜間対応もあるため負担が大きい | 物理作業が少なく、リモートワークしやすい |
この比較からも分かる通り、現代のインフラエンジニアは体力仕事から知的労働へと変化し、特に柔軟な働き方を求める女性にとってクラウドスキルの習得が鍵となります。
女性はやめとけと言われるネガティブな噂の真相
結論から言うと、ネット上で散見される「きつい」「やめとけ」といった噂の多くは、過去のインフラエンジニア像に基づいたものであり、現在のIT業界の実態との乖離があります。
力仕事が多い→クラウド化で減ってきている
力仕事が多かったのは、物理インフラが主流だった10年以上前の話です。現在ではクラウドサービスの普及により、物理的な作業は大幅に減少しました。クラウド環境ではサーバーの起動や停止、ストレージ拡張もすべてブラウザやコマンドライン上で完結します。
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、求人選びの際に「クラウド運用」「AWS環境」等のキーワードで絞り込むことで、力仕事の少ない職場を選択することが可能です。
夜勤/シフト勤務が多い→最低限の下積みは必要
夜勤やシフト勤務は全てのインフラエンジニアに当てはまるわけではなく、むしろ役割によっては発生しません。
運用・監視(未経験スタート)
24時間365日サービス監視をする必要があるため、夜勤やシフト制の企業もあります。未経験者はこの部門からスタートすることが多いですが、システムの仕組みを覚えるための期間と捉えましょう。
設計・構築部門(キャリアアップ後)
新システムを作ったり、既存システムの改善をしたりするフェーズでは、基本的に日勤のみで、土日休みです。夜勤もほとんどありません。
スキルが身につき「設計・構築」の業務に携わるようになれば、日勤中心の働き方へシフトすることが一般的です。求人選びの際に勤務体系をしっかり確認し、ライフスタイルに合った職場を選びましょう。
まだまだ男性社会→女性歓迎の雰囲気は加速している
確かにIT業界、特にインフラエンジニアの分野は男性比率が高い傾向にあります。しかし近年では女性エンジニアの採用を積極的に進める企業が増えており、職場環境も改善されてきています。
- ダイバーシティ推進:性別に関係なく働きやすい制度や文化を整える企業が増加しています。
- サポート体制:育児との両立を支援する時短勤務やリモートワーク制度を導入する企業が急増しています。
「女性だから不利」ではなく、むしろ多様な視点を持つ女性エンジニアの存在が、チームの問題解決力を高めると評価される場面も増えています。
未経験・文系など異業種の女性がインフラで輝ける理由
インフラエンジニアは未経験者や文系出身者でも十分に活躍できる職種です。技術力だけでなく、人間力や基礎的な業務遂行能力を強く求められるため、未経験・文系出身の女性でも十分に活躍できます。
1.技術だけではなくコミュニケーション力を求めている
インフラエンジニアの業務は社内の他部署やシステム開発チーム、顧客と連携しながら進めるプロジェクトが多く、コミュニケーション力が非常に大切です。
例えば、障害発生時には現状を正確に報告し、関係者と協力しながら迅速に対応する必要があります。また、新しいシステム構築時には、顧客の要望をヒアリングし、最適な提案を求められます。
相手のニーズを汲み取る力、わかりやすく説明する力はインフラエンジニアとして大いに活かせます。技術的な知識は入社後に学べますが、コミュニケーション力はすぐには身につかないスキルです。業種や性別を問わず、コミュニケーション力という強みはインフラエンジニアとして活躍できる武器になります。
2.事務職で培った正確さとドキュメント作成力を活かせる
システム安定稼働のためには、誰が見ても理解できる正確なドキュメントが必要です。作業の丁寧さ、正確性は、インフラの品質を守る上で非常に大きな武器となります。
| スキル | 業務への活用 | インフラでの重要性 |
|---|---|---|
| ドキュメント作成力 | サーバー設定情報やネットワーク構成図の作成 | 複雑なシステム構成を整理した正確で見やすい資料は、チーム全体の業務効率を大きく向上させます。 |
| 正確に作業を進める力 | サーバー設定やコマンド入力 | 設定ミスや入力ミスはシステム障害に直結します。作業の正確性、丁寧さは必要な素質です。 |
| PCスキル・管理能力 | Excel/Wordでの資料作成、スケジュール・タスク管理 | プロジェクト管理や日々の運用業務で、そのまま活用できます。 |
3.マニュアル通りの運用・保守は未経験者が入りやすい
未経験者がインフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせる際、多くの場合で最初に取り組むのがシステムの運用・保守です。
- 業務の特徴:運用・保守の業務は、事前に作成されたマニュアルや手順書に基づいて、システムの監視や簡単な設定変更、障害対応を行うことが中心です
- 適性:マニュアル通りの作業は、高い創造性よりも、正確な手順を確実に守る能力が求められます
運用・保守の経験を積むうちに、システムの仕組みや障害の原因が自然と理解できるようになり、この基礎固めの期間を経て設計・構築といった上流工程へと進んでいくのが一般的なキャリアパスです。
女性インフラエンジニアの未経験からのキャリアパス
未経験からインフラエンジニアを目指す女性の具体的なキャリアパスを解説します。
1~2年目:運用・保守で慣れながら基礎スキルを習得
未経験からのインフラエンジニアに挑戦する場合、まずはインフラの基礎を現場で学ぶことが最優先です。システムの監視・運用・保守といった下流工程からスタートし、OJT(On-the-Job Training)を通じてスキルを身につけます。
| 目標 | サーバーやネットワークがどのように動いているのかを理解すること。 |
| 具体的な業務 | サーバーやネットワークの監視、定期メンテナンス、障害発生時の一次対応、手順書に沿った設定変更、バックアップの実施、簡単なアカウント管理など。 |
この時期は、夜勤を含むシフト勤務が発生する可能性がありますが「平日休みが取りやすい」「残業が比較的少ない」というメリットもあります。現場のリアルな知識を短期間で吸収する期間と割り切りましょう。
資格で知識の証明を目指すのがおすすめ
| LinuC | サーバーOSであるLinuxの基本的な操作や管理スキルを証明でき、最初に取得すべき資格の一つです。 |
| CCNA | ネットワーク機器最大手であるCisco社の認定資格で、ネットワークの基礎知識を網羅的に学べます。 |
未経験者が転職活動を有利に進め、入社後もスムーズに業務を覚えるためには、知識の証明となる資格取得がおすすめです。座学で体系的に学べるため、業務と並行して取得することで、次のステップへの土台を固められます。
3年目以降:クラウド習得で設計・構築へステップアップ
運用・保守で基礎を固めたら、設計・構築の上流工程を目指します。このステップでの鍵はクラウド技術の習得です。
| 目標 | AWSやAzure等のクラウドサービスのスキルを習得し、設計・構築の上流工程を担える専門家になること。 |
| 具体的な業務 | 顧客の要件をヒアリングし、最適なクラウドシステム構成を多角的な視点から設計・提案します。また、自動化ツールやコンテナ技術といった最新技術の導入にも携わります。 |
AWS認定資格(特にAWS Certified Solutions Architect Associate)を取得することで、設計・構築の専門家として企業から求められる人材になり、日勤・リモートワーク中心の働き方への移行が加速します。
将来像:フルリモートワークやフリーランスで家庭と仕事を両立
クラウド技術を軸とした設計・構築の経験を5〜8年程度積めば、市場価値は非常に高くなり、働き方を自分で選べるようになります。
- フルリモートワーク:高度なスキルを持つエンジニアは、働く場所を問わず貢献できるため、全国どこでも働けるフルリモートのポジションを選びやすくなります。
- フリーランス:自分で案件を選び、働く時間や日数を調整できるようになるため、出産や育児などのライフイベントに合わせて仕事をコントロールしたい女性にとって最適な選択肢です。
インフラエンジニアのフリーランス案件は需要が高く、目安として60~80万円が中心となり、設計や自動化など高スキルが身につけばそれ以上も狙えます。自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けることがインフラエンジニアというキャリアの大きな魅力です。
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| 市場の安定性 | 企業のクラウド移行は不可逆であり、インフラエンジニアの需要は今後も高まり続ける見込み |
| スキル習得で不安解消 | クラウド技術の習得により、「力仕事」「夜勤」の不安は解消可能 |
| ライフイベントとの両立 | 働く場所や時間に縛られない柔軟な働き方により、ライフイベントに合わせて働ける |
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