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クラウドエンジニアはやめとけ?きつい理由と将来性を徹底解説

クラウドエンジニアはやめとけ?きつい理由と将来性を徹底解説

2025.10.31

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「クラウドエンジニアはやめとけ」「きつい」といった声を耳にすることがあります。

確かに、急速に進化するクラウド技術に追いつく努力や、障害対応のプレッシャーなど、楽な仕事ではありません。しかしその反面、需要が急拡大しており、スキルを磨けば年収・将来性ともに非常に高い職種です。

本記事では、クラウドエンジニアが“やめとけ”と言われる理由と、成長を実感できるキャリアの可能性を詳しく解説します。

クラウドエンジニアは「やめとけ」「きつい」と言われる理由

クラウドエンジニアは「やめとけ」「きつい」と言われる理由

常に新しい技術のキャッチアップが必要

クラウドエンジニアは常に最新技術のキャッチアップに追われる為、やめとけと言われます。クラウド分野は進化が速く、AWSだけでも年に数百件のアップデートが行われます。その変化に追いつくためには、日々の学習が欠かせません。
技術トレンドを追うことを負担に感じる人にとっては厳しい環境ですが、逆に新しい知識を吸収するのが好きな人には最適な職種です。

障害対応のプレッシャーが大きい

障害対応が頻繁に発生し、精神的なプレッシャーが大きい事からやめとけとも言われます。クラウド環境で障害が発生すると、多くの企業サービスや顧客に影響が及びます。迅速な判断と復旧対応が求められるため、精神的プレッシャーは大きく、リカバリできたと思ったら障害が拡大してしまい業務に損害を与えてしまう事も珍しくありません。

ただし障害対応ができるクラウドエンジニアの需要は多い為、経験を積む事でキャリアアップにも繋がります。

プロジェクトが長期間続く

クラウドエンジニアは長期間のプロジェクトが多い為、やめとけと言われます。クラウド導入や移行プロジェクトは最低でも半年〜1年、大規模だと3年〜5年にわたるケースも珍しくありません。 環境構築から運用定着まで携わるため、責任も負担も重くなるのでやめとけと言われる事もあります。

ただし長期プロジェクトでの経験は社内社外問わず評価されるチャンスでもある為、一度は経験しておくと後のキャリアに役立ちます

企業サービスを担う責任が大きい

クラウドエンジニアは企業のインフラ基盤を守り、会社組織と事業全体を支える責任が大きい為、やめとけと言われます。万が一クラウドが停止すれば、事業全体に影響し損害に繋がる為、確実な設計と高い信頼性が求められ、運用開始後も安定稼働するように仕組みを作る必要があります。非常に責任が重く精神的なプレッシャーも大きい仕事ですが、社会インフラを支えるやりがいを感じる重要な仕事です。

マルチクラウド環境による学習負担が大きい

クラウドエンジニアはAWSやAzure、GCP、OCIといったマルチクラウド環境を包括的に学ぶ必要がある為、やめとけと言われます。

クラウド導入が世間的に進んだ結果、複数のクラウドサービスを組み合わせて利用する企業が増加した為、様々なクラウドサービスについて仕様や管理方法を覚える必要が出てきています。そのため、学習範囲が広がり、負担も大きいです。この学習負担を前向きに楽しめる人ほど活躍し、エンジニアとしても一目置かれています。

障害対応で夜間・休日対応が発生しやすい

クラウドエンジニアは夜間や休日関係なく障害対応しなければならない為、やめとけと言われます。24時間稼働するクラウドシステムでは、夜間や休日に障害発生することもあります。緊急時は即対応が必要な為、オンコール体制のある現場も多く、特にプライベートを充実させたい人にとってはきついと感じる場面も多いです。

ただし、運用自動化が進む現在は夜間対応が減っている企業も増えつつある為、会社選び次第で大きく変わる事も覚えておきましょう。

クラウドエンジニアとして働くメリットとやりがい

クラウドエンジニアとして働くメリットとやりがい

需要が多い

DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れにより、企業のクラウド導入は急増しています。AWS技術者は増加してきているものの、AzureやGCP、OCIなども含めた専門スキルを持つエンジニアは圧倒的に不足しており、経験者は引く手数多です。

またクラウド経験はないものの資格を取得したサーバーエンジニアでも採用したいと考える企業が一定数存在する為、努力次第で仕事を獲得できるというメリットがあります

社会インフラを支えるやりがいがある

クラウドは今や企業だけでなく行政・医療・教育にも欠かせないインフラです。自分の構築したシステムが社会の一部を支えている実感は大きなモチベーションに繋がりますし、社会インフラを裏方から支える事は大きなやりがいに繋がります。

数十億単位の大規模プロジェクトに携わる機会も多い為、自分の作ったシステムが社会貢献しているという実感が欲しい人にはおすすめです

最新技術に触れられる環境が多い

AI、IoT、データ分析などの先端技術はクラウドと連携することが多く、日常的に新技術に触れられる職種です。各クラウドベンダーでは常に新しいサービスがリリースされている為、最新技術のキャッチアップが否が応でも必要となり、知識を吸収する必要があります。技術好奇心を満たしながら成長できる点が魅力です

リモートワークしやすい

クラウド環境はインターネット経由で管理できるため、他職種に比べてリモートワークできる環境が整っています。

クラウド主体で運用している企業の中には採用業務を全てオンラインで完結し、一度も出社しないままジョインしリモートワークで働くケースもある為、柔軟な働き方を望む人にとっては最高の環境が手に入る可能性があります

平均より高い収入を見込める

クラウドエンジニアの正社員平均年収は495万円で日本の平均年収478万円と比較すると高い傾向にあります。(参考:求人ボックス)

全体の給与幅は341万円〜1,015万円と幅広いレンジになっている為、企業や経験・スキルによって給与の差があるものと想定されますが、クラウドの設計構築経験に加えてリーダー経験があれば年収700万円〜900万円程度を目指せるのが大きなメリットです。

クラウドエンジニアがきついと思う人・思わない人の特徴

クラウドエンジニアがきついと思う人・思わない人の特徴

クラウドエンジニアがきついと思う人

  • 学び続けるのが苦手な人
  • 曖昧な要件に対応するのが苦手な人
  • 技術の移り変わりについていけない人
  • 突発的な対応が苦手な人
  • 夜勤や休日出勤が嫌な人

クラウドエンジニアは日進月歩の技術についていく為、学び続けるのが苦手な人や技術の移り変わりについていけない人にはきつい仕事です。また障害対応をはじめとした突発的な対応や夜間休日出勤が嫌な人もきついと思う場面が多いでしょう。

クラウドエンジニアがきついと思わない人

  • 冷静な判断力がある人
  • 学習意欲が高い人
  • 技術的な問題解決が好きな人
  • リモートワークをはじめとした柔軟な働き方をしたい人
  • アプリケーションやサービス開発に興味がある人

クラウドエンジニアは冷静に対処できる人や学習意欲が高い人にとってはきついと思う場面は少ない仕事です。またリモートワークをはじめとした柔軟な働き方を望む人やコード開発、サービス開発に興味がある人にとってやりがいを感じられる仕事です。

クラウドエンジニアに求められるスキルと取得すべき資格

クラウドエンジニアに求められるスキルと取得すべき資格

クラウドエンジニアに求められるスキル

  • サーバーやネットワークに関する知識と技術
  • セキュリティの基礎知識
  • スクリプトや自動化のスキル
  • コミュニケーション力

サーバーやネットワークに関する知識と技術

オンプレミスの知識やスキルは一通り習得しましょう。特に設計構築については一通り経験を積む事で、OS、ネットワーク、ストレージなどの一通りの設計思想を身につける事ができる為、クラウドにも応用を効かせる事ができます。オンプレミスの知識があった方が良いと話すクラウドエンジニアも多い為、身につけておくと役立つ事間違いなしです。

セキュリティの基礎知識

クラウドエンジニアとしてはOSやネットワークに関するセキュリティ設定やサイバーセキュリティに対応する方法、クラウド設定に必要なセキュリティ設定などを一通り抑えておく必要があります。

クラウド環境はネットワーク経由でアクセスする為、どのようなセキュリティ対策を行う必要があって、何を設定すべきなのか?を理解しておく事が大切です

スクリプトや自動化のスキル

TerraformやAnsible、Pythonを用いてインフラをコードで管理(IaC)するスキルや経験はクラウドエンジニアとしての価値をあげる重要な要素になります。これらのスキルがあるとないのとでは年収で80万円ほどの差が出てくる為、スキル取得と経験値を得られる機会があれば積極的に手をあげましょう。

コミュニケーション力

チーム開発や顧客折衝の場面では、明確に要件を伝える力が必要です。クラウドは企業の中枢に関わる為、エンジニア同士はもちろんの事、営業や業務部門、間接部門など様々な部門の担当者と会話する機会が多くあります。
エンジニア同士だけでなく非エンジニアとの会話も必要な為、技術をわかりやすく伝える能力がないとクラウドエンジニアとしての活躍は難しくなります

クラウドエンジニアになる為に取得したい資格

  • IPA資格(情報処理技術者資格)
  • AWS認定資格
  • Microsoft Azure認定資格
  • Google Cloud認定資格
  • Terraform認定資格

IPA資格(情報処理技術者資格)

IPA資格はITの基礎を網羅的に学べる国家資格です。「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」をはじめ信頼性が高く、転職市場でも評価されます。

基本情報技術者は多くのSIerで新卒1年目から取得推奨されており、独学でも取得可能な為、絶対に取得しておきましょう。

AWS認定資格

AWS認定資格はクラウド資格の中でも最も人気のある認定資格です。クラウドエンジニアを目指す人にとって一番最初に取得を検討する資格でもあります。

近年ではProfessional認定を獲得する事が市場価値に繋がる為、なるべく早く上位の資格を取得する事が推奨されます。特に最上位のSAPを持っていると仕事の幅が広がるので取得したい資格です

Microsoft Azure認定資格

Microsoftが提供しているAzure認定資格も存在します。Azure認定資格はAWSとは違いアソシエイトレベルの資格をいくつか取得していると仕事獲得に結びつく可能性がある為、狙い目の資格です。

Google Cloud認定資格

Google Cloud認定資格はエンジニア向け資格でデータ分析やAI連携分野でも評価が高い資格になります。Azure認定資格と同じくアソシエイトレベルの資格でも仕事獲得に結びつく可能性がある為、狙い目です。

注意点として、Googleの企業方針によってGoogle Cloudのサポート状況が変わる為、市場価値に変動が起きやすいという事を覚えておきましょう。

Terraform認定資格

Terraform認定資格はIaCツールの代表格Terraformを扱える証明資格です。自動化スキルを身につけたい人にとって有用で年収アップにも繋がる為、クラウドベンダー資格を取得して余裕が出てきたら取得したい資格になります。

大規模なIaCプロジェクトも増えてきている為、今後も重宝される資格です。

クラウドエンジニアの将来的なキャリアパス

クラウドエンジニアの将来的なキャリアパス

クラウドアーキテクトへのステップアップ

企業のクラウド戦略全体を設計・管理する上級職です。ビジネス要件を技術に落とし込むスキルが求められ、年収1,000万円超も目指せるキャリアです

クラウドエンジニアよりも上流の設計や戦略策定を行う立場の為、クラウドエンジニアの延長線上にあるキャリアパスになります。

SREやDevOpsエンジニアへの転身

信頼性と効率性を追求するSREや自動化・継続デリバリーを実現するDevOps職はクラウドエンジニアからのキャリアチェンジとして人気がある職種です。

クラウド設計・構築の経験を活かした上で開発経験を積んでいく必要がありますが、どちらも経験を積む事で年収1,000万円を超える事も珍しくない仕事となります。

ITコンサルタントを目指す

ITコンサルタントもクラウドエンジニアからキャリアチェンジしやすい業種になります。多くの企業がクラウドを導入しており、クラウド移行やオンプレミス移行を行っている為、クラウドエンジニアとして培った知識やスキルを総動員してクラウドコンサルタントとして活躍する事も可能です。

クラウドエンジニアへの具体的な転職方法は転職エージェントへ相談を

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ここまで読んで「クラウドエンジニアは大変そうだけど、挑戦してみたい」「きついと聞いていたけどキャリアは魅力的だ」と感じ、キャリアアップを実現させたいと動き出した人もいるかもしれません。しかし、実際にキャリアアップを成功させるには、自分のスキルにあった条件選びと情報収集が不可欠になります。

そんな時により広く、深い情報を提供してくれるのがエンジニア特化の転職エージェントです。キッカケエージェントでは転職希望でなくてもエンジニアの悩みを広く受け付けていますので、クラウドエンジニアを目指す為の具体的なキャリアプランや求人内容を知りたい方は下記よりお問い合わせください。

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まとめ

クラウドエンジニアは確かに学習負担やプレッシャーの多い仕事です。しかしその分、社会に欠かせない存在として高い将来性があり、努力と学びを積み重ねれば、SREやアーキテクトなど上位職への道も開けます。“やめとけ”の声の裏には、それだけ価値のあるキャリアが築ける可能性が眠っています。

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IT菩薩モロー

この求人を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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