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インフラエンジニアの職務経歴書の書き方|採用担当者に伝わる記載例とテンプレート

インフラエンジニアの職務経歴書の書き方|採用担当者に伝わる記載例とテンプレート

最終更新日:2026.08.12

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インフラエンジニアとして転職を考えたとき、「職務経歴書に何を書けばいいかわからない」と感じたことはないでしょうか。

インフラエンジニアは、運用保守や障害対応が中心になりやすい職種です。開発エンジニアのように目に見える成果物が少ないため、経験やスキルをどう伝えるかに悩む方が多いでしょう。

しかし、書類が通らない原因の多くは経験の不足ではありません。「担当したシステムの規模」「解決した技術課題」「出した成果」が伝わっていないという、表現上の問題がほとんどです。インフラエンジニアの経験は、正しく整理することでしっかりと評価されます。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • 採用担当者に評価される職務経歴書の3つのポイント
  • 職務要約・職務経歴・スキル・自己PRの具体的な書き方とサンプル例文
  • 数値化しにくい運用保守・構築・自動化業務のアピール方法
  • キャリアパターン別(運用保守・クラウド・マネジメント)の自己PRの方向性
  • 書類通過率を下げるNGパターンと具体的な対処法

職務経歴書の作成に悩んでいる方に、書類通過率を上げるための具体的な方法をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

職務経歴書の作成に不安を感じている人は、プロの手を借りるのもおすすめです。キッカケエージェントなら、IT領域に強みを持つ担当者が多数在籍しています。転職を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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インフラエンジニアの職務経歴書サンプル・例文

【職務要約】
独立系SIerにて約5年間、サーバー・ネットワークの設計・構築・運用・保守に従事してまいりました。入社から3年間は大手製造業向け社内インフラの運用保守を担当し、物理サーバー80台・拠点数12の環境を4名体制で管理しました。
その後、金融機関向けネットワーク再構築プロジェクトにサブリーダーとして参画し、メンバーへの指示出しや進捗管理を行いました。現在はAWS環境の構築・運用にも携わっており、クラウドへの対応力を高めています。

【職務経歴】
・大手製造業向け社内インフラの運用保守(物理サーバー80台・VM200台、拠点数12、4名体制)
 期間:20XX年4月〜20XX年3月
 担当フェーズ:運用・保守・障害対応
 業務内容:日次監視・定期メンテナンス・障害切り分けと復旧対応・Runbook整備
 実績:Runbook整備によりMTTRを平均90分から25分に短縮
 開発環境
  OS:Windows Server 2019、RHEL 8
  仮想化:VMware vSphere 7.0
  NW:Cisco Catalyst 9300
  監視:Zabbix

・金融機関向けオンプレミス環境のAWS移行プロジェクト(移行対象サーバー約60台、6名体制)
 期間:20XX年4月〜現在
 担当フェーズ:基本設計・構築・運用
 業務内容:AWS環境の設計・構築・TerraformによるIaC化・移行後の運用設計
 実績:移行によりインフラコストを年間約2,400万円から約1,400万円に削減(約42%削減)
 開発環境
  クラウド:AWS(EC2・RDS・S3・CloudFront・VPC)
  IaC:Terraform
  OS:Amazon Linux 2

【スキル・資格】
・OS:Windows Server 2016 / 2019、RHEL 7 / 8、Amazon Linux 2
・サーバー・仮想化:VMware vSphere 7.0、Hyper-V、Dell PowerEdge シリーズ
・ネットワーク機器:Cisco Catalyst 9300 / 4500、Cisco ISR ルーター、Juniper SRX
・クラウド:AWS(EC2・RDS・S3・VPC・CloudFront・IAM)
・監視・運用ツール:Zabbix、CloudWatch
・IaC・自動化:Terraform、Ansible(基礎レベル)
・資格:基本情報技術者(20XX年XX月)、CCNA(20XX年XX月)、AWS Certified Solutions Architect – Associate(20XX年XX月)、CCNP(取得に向けて勉強中)

【自己PR】
私の強みは、障害の根本原因を素早く特定し、再発防止まで一貫して対応できる点です。

現職では、物理サーバー80台・VM200台の環境を4名体制で管理しています。障害発生時の対応フローが属人化していたため、復旧までの時間にばらつきがあり、MTTRが平均90分かかっていました。そこで、過去の障害対応ログを分析してRunbookを整備し、オンコール体制を見直しました。その結果、MTTRを平均25分まで短縮できました。

また、チーム内で勉強会を月1回開催し、新人メンバーの早期戦力化にも取り組みました。入社後は、これまでのインフラ運用の経験と改善提案力を活かして、システムの安定稼働と運用効率の向上に貢献したいと考えております。

職務要約の記載例

職務要約は、職務経歴書で採用担当者が最初に読む箇所です。ここで「会ってみたい」と思ってもらえるかどうかが、書類選考の通過率を大きく左右します。3〜5行を目安に、自分のキャリアの全体像を端的にまとめましょう。

記載する内容は、経験年数・担当フェーズ・使用技術・マネジメント経験の4点です。複数社の経験がある場合は、「通算○年間でサーバーエンジニアを○年、ネットワークエンジニアを○年」のようにまとめましょう。そうすることで、キャリアの幅が伝わりやすくなります。

以下は、運用保守からサブリーダーへとステップアップしたインフラエンジニアの職務要約例です。

独立系SIerにて約5年間、サーバー・ネットワークの設計・構築・運用・保守に従事してまいりました。入社から3年間は大手製造業向け社内インフラの運用保守を担当し、物理サーバー80台・拠点数12の環境を4名体制で管理しました。その後、金融機関向けネットワーク再構築プロジェクトにサブリーダーとして参画し、メンバーへの指示出しや進捗管理を行いました。現在はAWS環境の構築・運用にも携わっており、クラウドへの対応力を高めています。

職務経歴の記載例

職務経歴は、プロジェクト単位で「期間」「職務内容」「開発環境」の3つの分類でまとめると、採用担当者が読みやすくなります。

担当フェーズは要件定義・基本設計・詳細設計・構築・運用・保守のうち、どの工程を担ったかを明記しましょう。プロジェクトの規模感も数字で記載することで、業務の全体像が伝わりやすくなります。

以下は、オンプレミス環境の運用保守からクラウド移行プロジェクトを経験したエンジニアの記載例です。

期間職務内容開発環境
20XX年4月〜20XX年3月【プロジェクト概要】大手製造業向け社内インフラの運用保守(物理サーバー80台・VM200台、拠点数12、4名体制)

【担当フェーズ】運用・保守・障害対応

【業務内容】日次監視・定期メンテナンス・障害切り分けと復旧対応・Runbook整備

【実績】Runbook整備によりMTTRを平均90分から25分に短縮
OS:Windows Server 2019、RHEL 8仮想化:VMware vSphere 7.0NW:Cisco Catalyst 9300監視:Zabbix
20XX年4月〜現在【プロジェクト概要】金融機関向けオンプレミス環境のAWS移行プロジェクト(移行対象サーバー約60台、6名体制)

【担当フェーズ】基本設計・構築・運用

【業務内容】AWS環境の設計・構築・TerraformによるIaC化・移行後の運用設計

【実績】
移行によりインフラコストを年間約2,400万円から約1,400万円に削減(約42%削減)
クラウド:AWS(EC2・RDS・S3・CloudFront・VPC)IaC:TerraformOS:Amazon Linux 2

スキル・保有資格の記載例

スキルと資格は、技術領域ごとにカテゴリ分けして記載します。「OS」「サーバー・仮想化」などのように整理すると、採用担当者が自社環境との相性をすぐに判断することが可能です。

資格は取得年月と併せて記載しましょう。取得済みの資格だけでなく、勉強中のものも「CCNP(取得に向けて勉強中)」のように記載すると、学習意欲が伝わります。

以下は、ネットワーク・サーバー・クラウドの3領域を経験したエンジニアのスキル・資格例です。

カテゴリ内容
OSWindows Server 2016 / 2019、RHEL 7 / 8、Amazon Linux 2
サーバー・仮想化VMware vSphere 7.0、Hyper-V、Dell PowerEdge シリーズ
ネットワーク機器Cisco Catalyst 9300 / 4500、Cisco ISR ルーター、Juniper SRX
クラウドAWS(EC2・RDS・S3・VPC・CloudFront・IAM)
監視・運用ツールZabbix、CloudWatch
IaC・自動化Terraform、Ansible(基礎レベル)
資格基本情報技術者(20XX年XX月)、CCNA(20XX年XX月)、AWS Certified Solutions Architect – Associate(20XX年XX月)、CCNP(取得に向けて勉強中)

自己PRの記載例

自己PRは、強みをエピソードと数値で裏付けて書きましょう。「コミュニケーション力があります」「責任感があります」といった抽象的な表現だけでは、ほかの候補者と差をつけられません。「どんな状況で」「何をしたか」「どんな結果が出たか」の順で書くと、強みの説得力が増します。

インフラエンジニアがアピールしやすい強みは、障害対応力・改善提案力・マネジメント力・学習継続力の4点です。自分の経験に合った軸を選び、具体的なエピソードで展開しましょう。

以下は、障害対応力と改善提案力を軸にした自己PRの例です。

私の強みは、障害の根本原因を素早く特定し、再発防止まで一貫して対応できる点です。

現職では、物理サーバー80台・VM200台の環境を4名体制で管理しています。障害発生時の対応フローが属人化していたため、復旧までの時間にばらつきがあり、MTTRが平均90分かかっていました。そこで、過去の障害対応ログを分析してRunbookを整備し、オンコール体制を見直しました。その結果、MTTRを平均25分まで短縮できました。

また、チーム内で勉強会を月1回開催し、新人メンバーの早期戦力化にも取り組みました。入社後は、これまでのインフラ運用の経験と改善提案力を活かして、システムの安定稼働と運用効率の向上に貢献したいと考えております。
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インフラエンジニアの職務経歴書で評価されるポイント

インフラエンジニアの職務経歴書で評価されるポイント

担当フェーズと技術スタックの解像度

採用担当者がまず確認するのは、「どの工程を・どの技術で・どの規模の環境で担当したか」という情報です。インフラエンジニアは要件定義・基本設計・詳細設計・構築・運用・保守と担当フェーズが幅広いです。同じインフラエンジニアで5年の経験があっても、人それぞれ業務内容は大きく異なります。

そのため、職務経歴書には担当フェーズを明記する必要があります。そのうえで、使用したOS・NW機器・クラウドサービス・仮想化ツールをカテゴリ別に具体的に記載しましょう。「サーバー業務経験あり」という抽象的な書き方は避け、OS名や担当したサーバー台数など、解像度を上げて記載してください。詳細に書くほど、採用担当者は自社環境との適合性を判断しやすくなります。

とくにクラウド・IaC経験については、具体的なサービス名やツール名を記載しましょう。加えて、「どの規模の環境を・どの程度の深さで扱えるか」まで書くと差がつきます。

マネジメント・折衝スキル

インフラエンジニアの職務経歴書では、技術スキルだけでなく、マネジメント力や折衝力もアピールポイントです。採用担当者は、チームや関係者と連携しながら業務を推進できる人材かどうかを確認しています。

マネジメント経験がある場合は、役職名・担当メンバー数・管理した業務範囲を具体的に記載しましょう。「サブリーダーとして5名のチームをまとめ、進捗管理とベンダーとの折衝を担当」のように書くと、責任範囲が明確に伝わります。

マネジメント経験がない場合でも、以下のような場面でのコミュニケーション実績を書くことでアピールできます。

  • 顧客先との定例会議での窓口対応
  • ベンダーへの技術的な問い合わせ対応
  • 新人メンバーへの業務引き継ぎ

インフラエンジニアは、顧客先常駐や他部門との調整が発生しやすいため、折衝力は採用担当者が重視する項目のひとつです。

経験の再現性

採用担当者が職務経歴書から読み取ろうとしているのは、過去の実績そのものだけではありません。「この人が入社後も同じように成果を出せるか」という再現性の高さを判断しています。

再現性を伝えるためには、実績を「結果」だけで終わらせず「課題→取り組み→成果」の流れで書くことが大切です。

たとえば、単に「MTTRを90分から25分に短縮した」という結果だけを書くのは避けましょう。「ログ分析でRunbook整備・体制見直しを行いMTTRを短縮した」と書くと、問題解決のプロセスと応用力が伝わります。

また、複数のプロジェクトで同じ種類の改善を行っている場合は、その点を職務要約や自己PRで明示しましょう。「環境が変わっても同じアプローチで成果を出せる人材だ」という印象を与えられると、書類通過率は高まります。

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職務経歴書の各項目の書き方

職務経歴書の各項目の書き方

職務要約でキャリアの全体像を3〜5行に凝縮

職務要約は、採用担当者が最初に目を通すもっとも重要なセクションです。短い文字数でキャリアの全体像を網羅しなければならないため、自分の最大の強みを1点明確に際立たせる必要があります。

とくに、応募先企業が求めている人物像と合致する強みを盛り込んでください。

たとえば、「パブリッククラウドへの移行主導」や「大規模環境の運用最適化」といった軸を1行目に明示しましょう。そうすることで、採用担当者はその後に続く詳細な職務経歴を、あなたに強い興味を持った状態で読み進めることができます。

職務経歴はプロジェクト単位でフェーズと使用技術を整理

職務経歴をプロジェクト単位で整理する目的は、採用担当者のスクリーニング時間を短縮することにあります。そうすることで、自分の経験やスキルを正確に伝えられるでしょう。

担当したフェーズが「指示通りの運用保守」なのか「要件定義から携わった構築」かによって、市場価値は大きく変動します。そのため、各プロジェクトにおける自身の役割と責任範囲の明確化が不可欠です。

また、環境規模を具体的な数値で示すことは、実務スキルの証明に直結します。「大規模」という主観的な言葉ではなく、サーバー台数や拠点数を明記することで、技術的な説得力が格段に向上します。

活かせるスキルは技術領域ごとにカテゴリ分けして記載

スキルをカテゴリ分けする際は、それぞれの技術に対する経験の深さまで踏み込んで書くことが、書類通過率を上げるポイントです。

また、スキル名は正式名称・バージョンまで明記しましょう。「Linux経験あり」「クラウド経験あり」ではなく、OSのバージョンや具体的なサービス名まで明記してください。詳細に記載することで、採用担当者にスキルの具体性が伝わります。

クラウドやIaCの経験がある場合は、「Terraform(本番環境での設計・構築経験あり)」のように記載しましょう。そうすることで、採用担当者が適切なポジションを判断しやすくなります。

資格は取得予定中でも積極的に記載

保有資格は取得年月と併せて記載しましょう。インフラエンジニアは、CCNA・CCNP・LPIC/LinuC・AWS認定資格などの資格が評価されやすい傾向にあります。

資格は、技術スキルを客観的に証明する手段です。とくにベンダー系資格(CCNP・AWS認定など)は、採用担当者が経験の深さを判断する材料になります。

取得済みの資格だけでなく、勉強中のものも記載しましょう。「CCNP(取得に向けて勉強中)」と書くだけで、学習継続のスタンスと次のキャリアへの意欲が伝わります。資格がない段階での転職活動でも、勉強中であることを示すことで採用担当者の印象は変わります。

自己PRは実績やエピソードで強みを裏付け

自己PRのセクションでは、前述した「再現性」を、自身のどの強みを用いて証明するかが重要になります。インフラエンジニアがアピールしやすい強みは、以下の4点です。

強みアピールできるポイント
障害対応力迅速な原因特定と再発防止への取り組み
改善提案力運用フローの見直しや自動化による効率化実績
マネジメント力チームの進捗管理・メンバー育成・ベンダー折衝
学習継続力クラウド・IaCなど新技術への自主的な取り組み

自分の経験に合った軸を選び、具体的なエピソードで展開しましょう。

記載する際は、単に「改善提案力があります」と主張するだけでは不十分です。「どのような状況下でその強みが発揮され、組織にどう貢献したか」というエピソードとセットで記載します。

自身の強みの軸を明確にし、具体的なエピソードで裏付けることで、他の候補者と差別化できるでしょう。

成果が数値化しにくいインフラ業務のアピール方法

成果が数値化しにくいインフラ業務のアピール方法

運用保守:SLA達成率・障害対応件数・平均復旧時間で表現

運用保守メインのエンジニアがアピールしやすい数値は、以下の3つです。

指標内容記載例
SLA達成率稼働率・可用性の維持実績本番環境の可用性99.95%を2年間維持
障害対応件数年間・月間の対応件数年間120件の障害対応を担当
MTTR(平均復旧時間)障害発生から復旧までの平均時間MTTRを平均90分から25分に短縮

なかでも、MTTRの改善実績は採用担当者の評価が高い傾向にあります。単に「障害対応を担当していた」と記載するだけでは不十分です。「Runbookを整備してMTTRを短縮した」のように、解決のプロセスを具体的に示しましょう。

稼働率は一見地味に思えますが、99.95%を2年間維持したという事実は、安定稼働への貢献を示す強力なアピール材料です。日々の監視・メンテナンスの積み重ねが数字に表れていることを、自信を持って記載しましょう。

構築・設計:環境規模(台数・拠点数・期間)で定量化

構築・設計フェーズの経験は、環境の規模感を数字で示すことがアピールの基本です。以下のような情報を盛り込みましょう。

  • 物理サーバー台数・仮想マシン数(例:物理サーバー150台・VM約400台)
  • 拠点数・クライアント数(例:拠点数20・クライアント約2,000台)
  • プロジェクト期間・チーム人数(例:期間6ヶ月・6名体制)
  • 担当フェーズ(例:基本設計から構築・テストまで一貫して担当)

規模感が伝わると、採用担当者は「自社の環境でも対応できる人材か」を判断しやすいでしょう。とくに大規模環境の経験は、そのまま市場価値の高さにつながります。

また、構築プロジェクトでは「納期を守れたか」「品質上の工夫があったか」も評価対象です。「カットオーバーを予定どおりに完了した」などの記述も、再現性の高さを示す材料になります。

改善・自動化:削減した時間・コストで可視化

改善・自動化の実績は、削減した時間・コスト・工数を数字で示すことが最も伝わりやすい方法です。以下のような表現を参考にしてください。

改善内容記載例
手動作業の自動化シェルスクリプトによる定期バッチ処理の自動化で、月30時間の手作業を削減
クラウド移行によるコスト削減オンプレミスからAWSへの移行で、インフラコストを年間約3,500万円から約2,000万円に削減(約43%削減)
監視体制の改善Zabbixによるアラート設計の見直しで、誤検知を月50件から5件以下に削減
IaC化による環境構築時間の短縮Terraformを導入し、環境構築にかかる時間を5日から4時間に短縮

「自動化しました」だけでは伝わりにくい実績もあるでしょう。削減した時間・コスト・件数という数字をセットで書くことで、採用担当者に具体的な貢献度が伝わります。

正確な数字を覚えていない場合は「約○○」「○○程度」と記載しましょう。重要なのは数字の正確さより、改善のプロセスと規模感が伝わることです。

キャリアパターン別の自己PRの書き方

キャリアパターン別の自己PRの書き方

運用保守メイン:安定稼働と障害対応力をアピール

運用保守がメインのエンジニアは、「システムを安定させ続ける力」と「障害を迅速に解決する力」を軸にアピールしましょう。採用担当者は、運用保守経験者に対して「現場でトラブルが起きたとき、頼りになるか」を見ています。

抽象的な表現で終わらせず、以下のような実績を盛り込むと説得力が増します。

  • SLA達成率(例:本番環境の可用性99.95%を2年間維持)
  • MTTR改善実績(例:Runbook整備によりMTTRを90分から25分に短縮)
  • 障害対応件数(例:年間120件の障害対応を担当)

以下は、運用保守メインのエンジニアの自己PR例です。

私の強みは、システムの安定稼働を維持しながら、障害発生時に迅速かつ確実に対応できる点です。

前職では、物理サーバー80台・VM200台の環境を4名体制で管理していました。障害対応フローが属人化していたため、復旧までの時間にばらつきがありました。そこで過去の障害ログを分析し、Runbookを整備しました。あわせてオンコール体制を見直した結果、MTTRを平均90分から25分に短縮できました。

入社後も、安定稼働への貢献と運用フローの継続的な改善に取り組んでいきます。

クラウド・IaC経験:モダン技術への適応力と構築実績をアピール

クラウドやIaCの経験があるエンジニアは、「モダンなインフラへの対応力」と「具体的な構築実績」を軸にアピールしましょう。クラウドシフトが進む現在、AWS・Azure・GCPの実務経験は、市場での評価が高い傾向にあります。Terraform・Ansibleなどのスキルも同様に高く評価されるでしょう。

ただし、「AWSを使っていました」という表現だけでは採用担当者に伝わりません。以下の情報をセットで記載しましょう。

  • 使用したサービス名(例:EC2・RDS・S3・VPC・CloudFrontなど)
  • 環境規模(例:移行対象サーバー約60台・6名体制)
  • 成果(例:移行によりインフラコストを年間約2,400万円から約1,400万円に削減)

以下は、クラウド・IaC経験を持つエンジニアの自己PR例です。

私の強みは、オンプレミスとクラウドの両方を理解したうえで、インフラの設計・構築から運用設計まで一貫して対応できる点です。

直近では、金融機関向けオンプレミス環境のAWS移行プロジェクトに参画しました。移行対象は約60台のサーバーで、6名体制でプロジェクトを進めました。TerraformによるIaC化を推進し、環境構築にかかる時間を5日から4時間に短縮できました。また、移行後のインフラコストを年間約2,400万円から約1,400万円に削減しました。

今後も、クラウドネイティブな環境の構築と運用効率化に貢献していきます。

マネジメント・折衝経験:プロジェクト推進力をアピール

マネジメントや折衝経験があるエンジニアは、チームや関係者を動かしてプロジェクトを推進する力を軸にアピールしましょう。技術力に加えてマネジメント力を持つエンジニアは、採用市場での希少性が高く、年収アップにもつながりやすいです

記載する際は、以下の情報を盛り込みましょう。

  • 役職名・担当メンバー数(例:サブリーダーとして5名の進捗管理を担当)
  • 折衝相手と内容(例:ベンダー3社との技術的な仕様調整を担当)
  • プロジェクト推進の実績(例:6ヶ月のプロジェクトを予定どおりカットオーバー)

以下は、マネジメント・折衝経験を持つエンジニアの自己PR例です。

私の強みは、インフラの技術知識を持ちながら、チームと関係者をまとめてプロジェクトを推進できる点です。

現職では、ネットワーク再構築プロジェクトにサブリーダーとして参画しました。5名のメンバーの進捗管理と、ベンダー3社との技術的な仕様調整を担当しました。メンバーごとのスキルに応じてタスクを割り振り、週次の進捗確認を徹底した結果、6ヶ月のプロジェクトを予定どおりカットオーバーできました。

入社後も、技術面とマネジメント面の両方から、プロジェクトの成功に貢献したいと考えております。

キャリアパターンに合わせた書き分けに迷う場合は、転職のプロに力を借りるのもおすすめです。専任の担当者がキャリアに応じたアピール方法をアドバイスしているので、ぜひお気軽にご相談ください。

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書類通過率を下げるNGパターンと対処法

書類通過率を下げるNGパターンと対処法

技術キーワードを羅列するだけで担当内容が伝わっていない

インフラエンジニアの職務経歴書で最も多いNGパターンが、技術名の羅列です。「AWS・Terraform・Ansible・Docker使用」のように、技術名を並べるだけの書き方は避けましょう。そのような書き方では、採用担当者には担当内容も規模感も伝わりません。

採用担当者が職務経歴書で確認したいのは、「どんな規模の環境で・どの工程を・どの程度の深さで担当したか」という情報です。技術名だけを並べても、その情報は何も伝わらないため、書類通過にはつながりにくくなります。

以下のように、技術名に担当内容・規模・成果をセットで添えましょう。

NG例OK例
AWS使用AWS(EC2・RDS・S3・VPC)を用いた移行対象60台のクラウド移行を担当
Terraform経験ありTerraformによるインフラのコード化を推進し、環境構築時間を5日から4時間に短縮
障害対応経験あり年間120件の障害対応を担当し、MTTRを平均90分から25分に短縮

技術名の記載はあくまで保有スキルの目安であり、実力を示すのは「何をしたか・どんな成果を出したか」です。技術名を書いたら、必ずその担当内容と成果をセットで記載しましょう。

レガシー技術だけを並べて学習意欲が感じられない

オンプレミス環境のみの経験や、旧世代の技術だけを記載するのは避けましょう。採用担当者に「最新の技術環境に対応できるか」という不安を与えてしまいます。とくにクラウドシフトが加速している現在、モダン技術への対応力は採用判断に影響する要素といえるでしょう。

ただし、レガシー技術の経験自体は問題ではありません。重要なのは、現状に満足せず学習を継続していることを示せるかどうかです。

対処法は以下のとおりです。

  • 勉強中の技術・資格を職務経歴書に記載する
  • 個人での検証環境構築や自己学習の実績を自己PR欄に盛り込む
  • 社内での改善提案やツール導入への取り組みを記載する

現職でクラウドを触る機会がない場合も、個人アカウントでのAWS検証経験を「個人での学習・検証経験あり」と記載できます。学習への姿勢を示すことが、採用担当者の不安を払拭するうえで有効です。

守秘義務に触れる顧客名・システム名をそのまま記載している

顧客名やシステム名をそのまま記載することは、守秘義務違反につながる可能性があります。採用担当者から見ると、「自社でも機密情報を漏らす人材かもしれない」という印象を与えてしまいます。経験を詳しく伝えようとするあまり、機密情報を記載してしまうケースには注意が必要です。

次のように、顧客名やシステム名は、業種と規模で代替して表現しましょう。

NG例OK例
○○銀行の勘定系システム(ユーザー数5,260名)の運用を担当大手金融機関向け勘定系システム(ユーザー数約5,000名規模)の運用を担当
○○自動車の社内インフラ(物理サーバー158台)を構築大手自動車メーカー向け社内インフラ(物理サーバー150台規模)を構築

業種・規模・技術内容・担当範囲を明記すれば、顧客名を伏せても実績は十分に伝わります。守秘義務をきちんと守れる人材であることも、採用担当者へのアピールになります。

誤字脱字や書式の不統一で読みにくい仕上がりになっている

誤字脱字や書式の不統一は、内容以前の問題として採用担当者の印象を悪化させます。「細部への注意が払えない人材」と判断されるリスクがあるため、提出前の最終確認は必ず行いましょう。

よくある書式の乱れは以下のとおりです。

  • 日付表記の揺れ(「2022年4月」と「2022/04」が混在)
  • 句読点のスタイルの混在(「,」と「、」が混在)
  • フォントサイズや行間のばらつき
  • 箇条書きの記号の不統一(「・」と「-」が混在)

提出前には必ずスペルチェックをかけ、第三者に読んでもらうことを推奨します。自分で読むと誤りに気づきにくいため、転職エージェントの担当者に添削を依頼するのも有効な方法です。

職務経歴書をプロに添削してもらうならキッカケエージェント

インフラエンジニアの職務経歴書は、担当フェーズ・環境規模・成果の数値化と、整理すべき情報が多岐にわたります。「書いたけれど、これで本当に伝わっているか不安」と感じる方は、プロの目線で添削を受けることが書類通過率を上げる近道です

キッカケエージェントは、エンジニア特化の転職エージェントとして、書類作成の段階から転職活動を一貫してサポートします。

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まとめ:インフラエンジニアの職務経歴書は技術・実績を整理して伝えよう

この記事では、インフラエンジニアの職務経歴書の書き方について解説しました。

採用担当者が評価するのは経験年数ではなく、「どんな規模の環境で・どの工程を・どんな成果を出したか」という情報です。担当フェーズと技術スタックの解像度を上げ、実績を数字で示すことが書類通過率の向上につながります

書類が通らない原因の多くは、経験の不足ではなく表現の問題です。技術名の羅列・規模感のなさ・成果の言語化不足といったNGパターンを意識しながら、自分の経験を整理し直してみましょう。

運用保守メインの経験も、SLA達成率やMTTR改善実績を盛り込めば、採用担当者に刺さる職務経歴書に仕上げられます。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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