SESエンジニアとして働くなかで、「案件が自分に合わない」「もっとレベルが高い案件に挑戦したい」など、契約期間の途中で現場を離れたいと悩む方は少なくありません。
契約期間などの仕組み上、「途中で案件を抜けることはできない」と思い込んでいる方も多いでしょう。
しかし、適切な手順を踏めば案件変更という形で別の現場に挑戦できるケースも珍しくありません。
この記事では、SES案件を抜ける際に退職よりも案件変更がおすすめの理由や具体的な手順を解説します。円満に案件を抜ける方法ややむを得ない場合の手段も紹介するため、今の案件に限界を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】退職せずに案件を変えることは可能だが戦略が必要

現場を変えたいと考えても、感情のままに動くと状況が悪化しかねません。会社を辞めずに案件を変更することは可能ですが、そのためにはタイミングと根回しが重要です。
現場変更を成功させるための考え方や交渉術、具体的な行動手順までを順を追って解説します。
現場を変えることと会社を辞めることは別問題
SESエンジニアが案件を抜けたいと考えたとき、退職と現場変更を混同するケースは少なくありません。
現場変更とは、常駐先との契約を終了して別の案件へ移ることであり、会社との雇用契約は継続されます。一方で退職は、所属するSES企業との雇用そのものを終える行為で、手続きもリスクも大きく異なります。
会社を辞める覚悟を決める前に、まずは現場だけを変えるといった選択肢を冷静に検討することが大切です。この認識があるだけでも、精神的なハードルが下がり、次の一歩を踏み出しやすくなります。
交渉成功の鍵は契約更新の1〜2か月前から動くこと
現場を変えるには、いつ動くかが結果を大きく左右します。特に意識すべきなのは、現在の「契約更新月」です。契約の見直しは、期限の1〜2か月前に行われることが一般的です。契約更新より前に意思を伝えることで、代替人員の調整や次の案件の準備ができます。SES企業との信頼関係も維持しやすくなるでしょう。
タイミングを逃してしまうと、契約が自動更新されてしまい、抜けづらくなる可能性があります。もし、更新して間もない方の場合、案件から離れられるかどうかは上司と相談次第になるため、早めに事情を伝えておく必要があります。
穏便に現場を離れるためには、事前行動が不可欠です。焦らず計画的に動くことで、余計なトラブルを回避できます。
自分の市場価値を確かめるタイミングでもある
現場変更を考える時期は、自身の市場価値を再確認する好機でもあります。次の案件を決める際、営業担当はスキルや希望条件をもとに提案を行うためです。
案件の提案を受けるときに、今のスキルが市場でどう評価されるのか、希望単価や役割がどの程度通用するのかを把握できます。また、キャリアの方向性や自分の強み・弱みを知る機会にもなるでしょう。
もし、自身の市場価値が低く評価される場合は、IT業界の転職支援に特化しているキッカケエージェントへご相談ください。業界に精通するキャリアアドバイザーが徹底的にヒアリングし、現職に残るべきか転職すべきかを正直にお伝えします。
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現場を変えたいと思ったとき、最も重要なのは勤め先の営業担当を味方につけることです。ただし、感情をぶつけるような伝え方では、かえって信頼を損ねる恐れがあります。
ここからは、営業担当に納得してもらいやすい伝え方や、交渉の際に意識すべきポイントを解説します。
単なる現場への不満や人間関係はNG
営業担当に相談するときは、「現場の人間関係が悪い」「業務がつらい」といった不満だけを並べるのは逆効果です。主観的な感情論に終始すると、対応が後回しにされたり、自己中心的と受け取られたりする恐れがあります。
現場変更はビジネス上の交渉です。相手に納得してもらうには、冷静に客観的な理由を伝える必要があります。そのためにも、まずは「業務内容とスキルが合っていない」「今後のキャリアと乖離がある」といった論理的な根拠を用意しましょう。
論理的な根拠を出す際は、抽象的に伝えるのではなく具体的な数値を交えると説得力が増します。
将来の単価アップやスキル向上を絡めること
営業担当と交渉する際には、自分の将来像やキャリア形成を軸に話すことが有効です。例えば「今の現場では新しい技術が学べないため、もっとレベルが高い案件に携わるなかで成長したい」と伝えると、前向きな意図が伝わりやすくなります。
将来のキャリアや単価アップを踏まえた理由は、勤め先のSES企業にとってもメリットのある話です。そのため、案件変更の提案が通りやすくなります。
案件を変えたい理由を伝えるときに不満をこぼすのではなく、「成長のためのステップ」として前向きに位置付けることで、営業担当を味方につけやすくなるでしょう。
限界であれば退職も検討している旨を伝える
どうしても現場が合わず、精神的・身体的に限界が近い場合は、その状況を正直に伝えることも必要です。これ以上続けると心身ともに限界を超えてしまうのであれば、退職を検討している旨を伝えましょう。
ただし、「今すぐ辞めます」と突きつけるのではなく、「このままだと退職も検討せざるを得ない」といった言い回しで、選択肢として伝えるのが効果的です。
SES企業のビジネスモデルを踏まえると、稼働できるSESエンジニアが欠けることは避けたいと考えます。そのため、営業担当も優先度を上げて対応せざるを得なくなります。
もし、限界を迎えていることを伝えるのが困難な場合は、ITエンジニアの転職支援に特化したキッカケエージェントへぜひご相談ください。経験・スキルを踏まえて働き方やライフプランに適した転職先を提案できます。
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現場を変えるには感情的に動くのではなく、段階を踏んだ冷静な行動が必要です。ここでは、トラブルを避けながら穏便に案件を変更するためのステップを解説します。
1.就業規則と現在の契約期間を確認する
まずは、勤め先の就業規則と現在の契約期間を確認することが重要です。特に「退職・異動の申し出期限」や「現場変更に関する規定」は必ず確認しましょう。
また、クライアント企業との契約期間があるため、自動更新の有無や更新日を事前に把握することも欠かせません。この情報がなければ、営業に相談しても具体的な対応が取れず、タイミングを逃してしまう恐れがあります。
まずは、設けられている規則に沿って現場を変えるための準備を進めていきましょう。
2.営業担当へ相談メールを送り面談を設定する
就業規則と契約期間を確認したら、次に行うべきは営業担当への相談です。まずはメールで「面談の時間をいただきたい」と丁寧に連絡し、その文面で簡潔に相談の趣旨を伝えておきます。
例えば「現在の業務内容とスキルにギャップを感じており、今後のキャリアについてご相談したい」といった表現がおすすめです。できる限り、ポジティブな内容で面談したい意図を伝えることが大切です。
この段階では詳細な不満を並べるのではなく、あくまで「相談の場を設けたい」というスタンスで臨みましょう。礼儀を持ってアプローチすることで、相手の受け取り方も変わってきます。
交渉が通じない場合は転職も視野に入れる
営業担当との面談や交渉を重ねても改善が見られない場合、転職を検討するタイミングです。「現場変更の希望が繰り返し無視される」「十分なサポートをしてくれない」といった状況が続くなら、環境そのものに問題がある可能性があります。
交渉が平行線で進まない場合は、第三者の相談先としてIT転職に特化しているキッカケエージェントへご相談ください。元エンジニアのキャリアアドバイザーが、SESエンジニアならではの悩みに寄り添いながら最適なキャリアサポートを実施します。
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今すぐ無料で相談する3.次の案件の条件調整と待機期間について確認
現場を離れる前には、次の案件の条件確認も欠かせません。「どういった技術スタックが必要なのか」「どのような働き方が求められるのか」「単価がいくらになるのか」といった部分を確認し、自分の希望と合致しているか、すり合わせましょう。
また、案件間で待機期間が発生するケースもあるため、給与保証の有無や待機中の対応についても事前に把握しておくことが重要です。これらを曖昧にしたまま進めると、収入減や評価の低下といった思わぬトラブルに繋がる恐れがあります。
納得して次の現場へ進むためにも、条件面はあらかじめクリアにしておきましょう。
4.現場へ報告し引き継ぎを進める
最終段階では、現在の現場に対して適切に報告し、業務の引き継ぎを円滑に進める必要があります。退場の際にトラブルが起これば、常駐先と勤め先の両方の信頼関係を損なう恐れがあるため、誠実に対応することが重要です。
現場へ報告するタイミングや伝え方は、自社営業から指示を仰ぐことがおすすめです。営業担当が現場とやり取りしているケースもあるため、個別に動くと話が食い違い、トラブルになるリスクがあります。
また、業務マニュアルの作成や口頭での引き継ぎなど、今後も現場に携わる方が混乱しないように配慮することも大切です。円満に退場できれば、自身の評価も下がらず、次の案件への移行もスムーズになります。
SES案件を抜ける際によくある不安とリスク

現場を抜けたいと考えるとき、頭をよぎるのが「損害賠償を請求されないか」「評価が下がらないか」といった不安です。
しかし、正しい手順を踏めば過剰に心配する必要はありません。ここでは、SES案件を離脱する際に感じやすいリスクと、その正しい捉え方について解説します。
エンジニア個人への損害賠償請求は原則ない
現場を抜けることで、クライアントや自社に損害を与えてしまうのではないかと不安になる方もいるでしょう。しかし、エンジニア個人が損害賠償を請求されるケースは、原則としてありません。
なぜなら、SES契約は法人間契約であり、契約上の義務を負っているのは所属企業だからです。万が一契約が途中で終了しても企業間で調整が行われ、個人に責任が問われることはほとんどありません。
ただし、故意に業務を放棄したり、著しい損害を与えた場合は例外となることもあるため、誠実な対応を心がけましょう。正当な理由と手順があれば、損害賠償リスクは過度に恐れる必要はありません。
無理な離脱は社内評価を下げる可能性がある
損害賠償のリスクは低いとはいえ、無計画な現場離脱は社内評価に悪影響を与える可能性があります。ここでいう「無理な離脱」とは、契約期間中にも関わらず、突然の欠勤や一方的な退場を申し出るような行為を指します。
こうした行動は、会社や営業担当にとって対応コストが高く、信頼を損なう原因になります。評価制度に影響するだけでなく、次の案件を紹介されにくくなるといった不利益を被るケースもゼロではありません。
納得のいくキャリアを築くには、ただ現場を抜けるのではなく、会社との信頼関係を保ちながら進める意識を持つことが重要です。急がず、丁寧に段階を踏むことが、長期的にはプラスに働きます。
どうしても抜けさせてくれない場合の最終手段

正当な理由をもって交渉しても、現場を離れられない状況に直面することもあります。その場合は、我慢し続けるのではなく、自身の健康やキャリアを守るために「最終手段」を検討しましょう。
ここでは、最終手段としての選択肢と活用方法を解説します。
新しい企業へ転職する
「相談を何度しても現場を抜けられない」「現場先への交渉に消極的である」といった場合、転職を視野に入れましょう。現場を変えたいだけで転職を選ぶのは極端に見えるかもしれませんが、勤め先が柔軟に対応してくれないなら、長く留まるリスクのほうが大きいといえます。
転職によって、自分に合った案件を選べる環境や、より自立的にキャリアを築ける企業に出会うほうが今後のキャリアを見据えてもプラスに働くでしょう。
最終手段といえる理由は、現職で十分に調整を試みたうえでの選択肢であるためです。
ITエンジニア業界に詳しい転職エージェントがおすすめ
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今すぐ無料で相談する心身的な問題であれば医師の診断書を取得する
精神的なストレスや体調不良が限界に達している場合は、無理をせず医療機関を受診し、必要に応じて医師の診断書を取得しましょう。「体調が悪い」と口頭で伝えるだけでは正当な理由として扱われないこともありますが、診断書があれば会社としても正式な対応が求められます。
うつ症状や適応障害など、心身に関わる症状は目に見えにくいためこそ、医療の力を借りることが重要です。診断書をもとに休職や現場変更を申し出ることで、より法的・制度的に保護されたかたちで動けます。
我慢して消耗する前にまずは相談メールから
SES案件で疲弊している方は、いきなり退職するのではなく案件変更を視野に入れましょう。無理に我慢して消耗するよりも、営業担当に相談のメールを入れて自分が活躍できる現場へ異動するほうが、自分らしい働き方を実現できます。
営業担当にメールを送る際は、成長したい旨を踏まえた前向きな姿勢を伝えることが重要です。「環境が悪い」「人間関係が合わない」といった後ろ向きな理由では、自己中心的な発言に捉えられる恐れがあることを知っておきましょう。
適切な手順で進めても取り合ってもらえなかったり、我慢の限界に達したりしている場合は、転職することを視野に入れましょう。IT業界の転職支援に強いキッカケエージェントでは、業界に精通したキャリアアドバイザーが伴走します。SESエンジニアが抱える特有の悩みに寄り添いながら、最適なキャリアプランを提案することが可能です。
また、書類添削や面接対策、条件面の交渉といった手厚いサポートもできます。自分に適した環境で活躍したい方は、ぜひ、下記のボタンから無料相談へお申し込みください。
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