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SIerからのおすすめ転職先7選|転職成功と失敗を分けるポイントも解説

SIerからのおすすめ転職先7選|転職成功と失敗を分けるポイントも解説

最終更新日:2026.02.13

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「SIerの働き方に限界を感じている」「もっと技術力を伸ばせる環境で働きたい」

長時間労働や客先常駐による環境変化、あるいは下流工程が中心で「自分がコードを書いている感覚が薄い」といった業務内容に、強い閉塞感を感じているSIerエンジニアの方は少なくありません。

一方で、これまでのキャリアが他社で通用するのか、環境を変えることでかえって待遇が悪化しないかといった不安から、現状維持を選んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「SIerからのおすすめ転職先」を紹介します。「転職成功のポイント」や「失敗しないための注意点」も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

SIerからの転職先でおすすめの職種7選

SIerからの転職先でおすすめの職種7選

最大手SIer・元請けSIerへの転職

現在の職場環境に不満がある場合、最大手SIerや元請けSIerへ転職する方法があります。同じSIerとして転職するため、無理なく仕事がしやすい点がメリットです。大手SIerであれば給与水準や福利厚生が充実していることも多く、上流工程に携わる機会も増えます。

さらに、PLやPMの経験を積んでいると、場合によっては200万円以上の年収アップも可能です。二次請けの立ち位置から最大手へと転職する方が多いのは、こうした理由も関係しています。SIerでの経験を最大限活かせる選択肢です。

なお、大手SIerへの転職は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Web系エンジニア(自社開発企業)への転職

自社でWebサービスやアプリケーションを開発している企業への転職もSIerエンジニアにとって人気の高い選択肢です。主な転職先には、特定のサービスを成長させている事業会社や、勢いのあるメガベンチャー企業が挙げられます。

自社開発企業では、企画から開発、運用まで一貫して携わることができ、エンドユーザーの反応を直接感じられます。最新技術の導入に積極的な企業も多いため、技術力向上の機会も豊富です。

報酬面でのポイントとして、エンタメ系などのtoCサービス企業では年収水準がそれほど高くないケースも見られますが、SaaSなどのtoB(法人向け)サービスを展開する企業をターゲットにすると、SIer時代の年収を維持、あるいはアップさせやすい傾向があります。ただし、SIerとは異なる開発スピードや高い実装スキルが求められるため、事前の対策が重要です。

なお、Web系企業への転職は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

非IT事業会社への転職

SIerでの経験を活かし、一般企業のIT部門(情報システム部やDX推進部)で社内プロジェクトのマネジメントを担う道です。社内システムの企画・導入・運用を担当し、ビジネス側とIT側の橋渡し役として活躍できます。自社開発のWeb系企業と比較すると、既存の技術スタック(JavaやC#、パッケージ製品等)がそのまま活かせるケースが多く、これまでのスキルを活かして転職しやすいのが特徴です

また、近年は非IT企業でもシステムの内製化を急ピッチで進めており、SIerで培ったプロジェクト管理能力(PL・PM経験)は高く評価される傾向にあります。

社内SEへの転職

事業会社内のITインフラや基幹システムを支える社内SEも、SIerエンジニアにとって親和性の高い選択肢です。社内SEは、自社の業務システムの企画・開発・運用・保守を担当し、社員が効率的に働けるIT環境を整備します。

SIer時代のような納期に追われる環境から解放され、自社のシステムを腰を据えて育てていける安定した環境が魅力です。また、一般的に残業時間が抑制されており、有給休暇も取得しやすい企業が多いため、ワークライフバランスを重視して働きたいエンジニアには人気の高い職種になります。

ITコンサルタントへの転職

SIerでの技術的な経験を活かして、ITコンサルタントとして企業の課題解決に携わる道もあります。ITコンサルタントは、クライアント企業の業務課題を分析しITを活用した解決策を提案・実行します。技術的な知識に加えて、ビジネスへの理解や提案力が求められる高度な職種です。

一方で、顧客の課題を解決するという「クライアントワークの基礎」はSIerと共通しているため、親和性が高く内定を得やすい職種でもあります。大手SIer出身でなくとも、特定の業務ドメイン(金融、製造など)に詳しければ、その知見を武器に即戦力として評価される可能性が高いでしょう。

なお、SIerからITコンサルタントへの転職については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて確認してください。

プリセールス / セールスエンジニア(IT営業職)への転職

技術的な知識を活かして営業活動をサポートするプリセールスやセールスエンジニアという選択肢もあります。この職種では、営業担当者と連携して顧客の技術的な課題を理解し、自社製品・サービスを活用した解決策を提案します。

SIerでの経験により顧客の立場に立った提案ができるため、高い成果を上げやすいでしょう。また、営業成績に応じたインセンティブがある企業も多く、努力次第で高年収を実現できます

顧客のニーズを深く理解し、的確な提案をしなければいけないため、営業力やコミュニケーション能力に自信のある方におすすめです。

フリーランスエンジニアとして独立

SIerでの経験とスキルを活かして、フリーランスエンジニアとして独立する道もあります。フリーランスでは、自分のスキルと経験に応じて案件を選択でき、働く時間や場所の自由度も高くなります。スキルと実績次第では、会社員時代よりも大幅な年収アップも期待できるでしょう。

一方でスキルの切り売りになりやすく、フリーランスから正社員に再就職するのは難しい側面もあります。将来的なキャリアの広がりを考慮せずに独立すると、数年後に選択肢が狭まってしまうリスクも否定できません。まずは正社員として上位商流での経験やマネジメント実績を十分に積み、市場価値を盤石にした上で独立を検討するのが、長期的に見て最も賢明な判断と言えるでしょう。

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SIerからの転職が多い6つの理由

SIerからの転職が多い6つの理由

ワークライフバランスを改善したい

SIerからの転職理由として最も多いのが、ワークライフバランスの改善です。SIerの特性上、厳格な納期へのプレッシャーやクライアントからの急な仕様変更により、長時間労働が常態化しやすい傾向があります。プロジェクトのフェーズによっては休日出勤や深夜対応が続くこともあり、「プライベートの時間が全く確保できない」という切実な悩みは少なくありません。

こうした働き方に限界を感じ、趣味や家族との時間を確保するために、より健全な労務環境を求めて転職を検討し始めます。

下流工程の業務が多い

SIerによっては要件定義や設計といった上流工程ではなく、テスト作業やドキュメント作成、既存のバグ修正といった下流工程が業務の中心になることもあります。特に若手エンジニアは、単調な作業を繰り返すことになり、技術力の向上やキャリアアップを実感しにくい状況に陥りがちです。

プログラミングスキルを磨く機会も限られ、新しい技術に触れる機会も少ないため、将来のキャリアに不安を感じる方は少なくありません。将来への強い危機感から、より技術的に挑戦できる環境を求めるようになります。

給与や待遇に不満がある

業界特有の多重下請け構造により、実際の開発を担当するエンジニアの給与が抑えられがちな点も大きな理由です。案件の利益が何層もの会社を経由することで、実際に手を動かすエンジニアに還元される報酬は少なくなってしまいます。労働時間や業務の責任に見合った給与を得られていない形です。

また、年功序列の色合いが強い企業も多く、実力や成果が評価されにくい面もあります。このような経済的な不満から、より高い報酬を求めて転職する人もいます。

仕事にやりがいがない

SIerでは、クライアントの既存システムの保守・運用や決められた仕様に沿った開発が中心です。創造性を発揮する機会が限られ、新しいアイデアを提案したり革新的な技術を導入したりする機会も少なくルーチンワークになりがちです。

エンドユーザーとの距離も遠く、自分の作ったシステムがどのように使われているかを実感しにくい環境でもあります。より手応えのある仕事を求めて、自社開発企業などへ目を向けるようになります。

多重下請け構造に不満がある

多重下請け構造の弊害は、給与面だけでなく「開発の品質」にも現れます。この構造により、品質の高いシステムを作りたくても、予算や納期の制約で妥協せざるを得ない状況が生まれます。

また、クライアントとの距離が遠いため責任の所在が曖昧になりやすく、問題が発生した際の対応が複雑になる場合もあります。よりクライアントに近い立場で、本質的な開発に集中できる環境を求めるのは自然な流れと言えます。

客先常駐の働き方に不満がある

SIerエンジニアの中にはクライアント企業に常駐して働く方もいます。このような働き方の場合、プロジェクトが終了するたびに勤務地が変わり、新しい環境に適応しなければいけません。また、常駐先では「外部の人」として扱われるため疎外感を感じることもあり、人間関係の構築に疲弊してしまうケースも少なくありません。

さらに、クライアント企業の就業規則に従う必要があり、自社への帰属意識も薄れがちです。こうした不安定で孤独感を感じやすい働き方に疲れ、より安定した環境を求めて転職を始めます。

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SIerからの転職を成功させる5つのポイント

SIerからの転職を成功させる5つのポイント

現在の働き方での不満点を明確にする

転職を成功させるためには、まず今の働き方で感じている不満を明確にするところから始めましょう。この際、紙に書き出すと頭の中や気持ちを整理しやすいのでおすすめです。

長時間労働や給与、人間関係、仕事内容など不満点は人それぞれですが、リストアップしておくと転職先に求める条件を見える化できます。不満点とセットで改善したい具体的なポイントまで整理しておくと、面接での志望動機にも一貫性が生まれます

SIerでの経験やスキルを棚卸する

SIerとしての経験を過小評価せず、これまで身につけたスキルや経験を客観的に棚卸することが重要です。以下の視点で、これまでの実績を客観的にリストアップしましょう。

  • プロジェクトにおける役割(PL・PM経験、後輩の育成担当など)
  • 技術スタック(言語、フレームワーク、OS、DB、クラウド環境など)
  • 定量的な成果(納期短縮、コスト削減、品質向上など)

こうした棚卸しを行うことで、顧客折衝能力やプロジェクト管理能力といった、SIer出身者ならではの「汎用性の高い強み」を再認識でき、説得力のある自己PRを作成できます。

転職先に求める条件を明確にする

転職活動を始める前に、転職先に求める条件を明確にしておくのも重要です。以下の要素を中心に、自分にとって重要だと思うものに優先順位をつけていきましょう。

  • 給与水準
  • 勤務地
  • 働き方の柔軟性
  • 企業文化
  • 技術環境
  • 事業内容
  • 技術スタック

全ての条件を100%満たす企業を見つけるのは困難です。「これだけは絶対に譲れない」という軸と、「ある程度は妥協できる」ポイントを明確に分けておくことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。また、5年・10年後のキャリアプランと照らし合わせて選ぶことも重要です。

SIer以外の働き方や業界について調べる

SIer以外の働き方について積極的に情報収集するのも、選択肢を増やすうえで重要です。Web系企業やコンサルティングファーム、事業会社のIT部門など、それぞれの業界の特徴や働き方を理解しておきましょう。業界研究を通じて、自分の価値観やキャリア目標に合った選択肢を見つけられるようになります

また、各業界で求められるスキルや経験も把握し、必要に応じて事前に学習や準備をしておくと、転職先の選択肢を広げることにも繋がります。

転職市場の現状を把握する

転職を成功させるためには、現在の転職市場の動向を正確に把握しておくのも重要です。希望する職種や業界の求人状況、求められるスキル、平均年収などを調査し、自分のスキルや経験が市場でどの程度評価されるのかを理解しておきましょう。

調べる方法は、転職サイトの求人情報や転職エージェントからの情報、業界レポートなどがおすすめです。客観的な市場データを収集しておくと、年収交渉を有利に進められるだけでなく、転職すべき最適なタイミングも見極めやすくなります

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SIerからの転職で失敗しないための6つのポイント

SIerからの転職で失敗しないための6つのポイント

転職活動を焦らない

転職活動では焦りは禁物です。現在の職場環境に不満があっても、勢いだけで転職先を決めてしまうと、入社後に後悔する可能性があります。転職活動には一般的に3~6ヶ月程度の期間が必要であると理解し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう

また、内定をもらったからといってすぐに決断せず、条件面だけでなく長期的なキャリアプランとの整合性も考慮するのも大切です。複数の選択肢をじっくりと検討し、納得のいく形で転職をするようにしましょう。

なお、転職の全体的な流れとスケジュールに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、転職活動を進める際の参考にしてみてください。

SIerでの経験を過大評価しない

SIerでの経験は貴重ですが、転職先の企業が求めるスキルセットと必ずしも一致するとは限りません。自分の経験やスキルを客観視し、転職先で求められる能力との差を正しく認識することが転職失敗を防ぐ要素の1つです

「SIerの商習慣では当たり前だったことが、他業界では通用しない」という可能性も念頭に置き、不足しているスキルがあれば自発的にキャッチアップする姿勢を持ちましょう。自分の経験を俯瞰し、市場価値を客観的に捉えることが、選考での高い評価に繋がります。

転職希望先の企業文化や働き方を事前にリサーチしておく

転職後のミスマッチを防ぐために、志望企業の企業文化や働き方について徹底的にリサーチしておくのも大切です。特に事業会社やWeb系企業では、SIerとは企業文化や開発体制、働くスピード感などが大きく異なります。

企業の公式サイトや採用ページだけではなく、社員のSNS投稿、口コミサイトなどを活用して、実際の働き方や社内の雰囲気を把握しましょう。詳細に調べておくほど、入社後のミスマッチを防げます。集めた情報は応募書類を作成する際や面接時など、様々な場面で活用できます。

現職の退職理由をポジティブに伝える

面接で必ず聞かれる退職理由は、ネガティブな不満をポジティブな志望動機に変換して伝える準備をしておきましょう。例えば、以下のような形です。

ネガティブな表現ポジティブな表現
残業が多い効率的な開発体制を整え、成果の最大化に集中できる環境で貢献したい
給与が低い自身のスキルと成果が正当に評価され、還元される環境で挑戦したい
仕事にやりがいがない顧客の声を直接聞き、サービスを改善し続ける開発に携わりたい
上司や先輩と合わなかった柔軟な意思決定が行われる環境で、自律的に動けるエンジニアになりたい

重要なのは、現職への不満を述べるのではなく、転職によって実現したい目標や成長への意欲を示すことです

将来の目標やキャリアを考える

転職は単なる職場の変更ではなく、キャリア形成において重要な節目です。そのため5年後、10年後にどのようなエンジニアになりたいか、どのようなスキルを身につけたいかを明確にしておきましょう。

技術的なスペシャリストを目指すのか、マネジメント職に挑戦したいのか、独立を視野に入れているのかなど、将来のビジョンを持つことで転職先選びの軸が定まります。

面接時にもキャリアプランについて質問されることが多いため、一貫した回答ができるよう準備しておきましょう。明確な目標があれば、転職活動の軸がブレず、後悔のない選択に繋がります。

転職エージェントを利用する

転職活動を効率的、かつ有利に進めるためにエージェントの活用は有効です。特にSIerからの転職実績が豊富なエージェントであれば、業界特有の悩みやスキルの棚卸し方法に精通しています

転職エージェントは、非公開求人の紹介や業界のトレンド情報を教えてくれるだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、年収交渉など転職活動全般をサポートしてくれます。

キッカケエージェントでは、IT業界に特化したキャリアアドバイザーが将来希望するキャリアや目標年収などを詳しくヒアリングし、納得感のある転職をサポートしています。初めての転職で不安を感じている方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

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まとめ

SIerからの転職は、業界の構造や市場のニーズを理解し、適切な戦略を持って臨めば、理想のキャリアを実現するための大きなチャンスとなります。まずは現在の働き方に対する違和感を言語化し、自分のスキルと経験を正しく評価したうえで、将来のキャリアビジョンに合った転職先を選ぶようにしましょう。

大切なのは、目先の条件だけに惑わされず、数年後の自分を見据えた「納得のいく選択」をすることです。転職市場の動向を冷静に捉え、焦らず着実にステップを進めていけばより充実した環境を切り拓けるはずです。

もし、自分自身のキャリアの棚卸しや、次に進むべき方向性に迷いを感じたときはキッカケエージェントを頼ってみてください。私たちが、あなたのこれまでの経験を最大限に活かせる「次の一歩」を共に考え、全力でサポートいたします。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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