面接対策は転職活動で避けては通れません。面接前に多くの人は「どのような質問をされるのだろう」と不安に感じるでしょう。今回は、ITエンジニアの面接でよく聞かれる質問と、その模範となる回答を11例紹介します。
回答のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。あわせて頻出質問への対策も解説します。面接本番で慌てないよう、十分確認しておきましょう。
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中途採用のエンジニアの転職面接で面接官がチェックしているのは「採用後に活躍できる人材かどうか」「入社後すぐに辞めてしまわないか」の2点です。順に見てみましょう。
採用後に活躍できる人材かどうか
転職面接では主にエンジニアとしての経験を質問されます。
携わってきた具体的な業務内容やPMの経験などを聞くことで、スキルをはじめ企業が求める人物像と一致しているかチェックします。企業が求める人材と、本人のやりたいこと・できることに乖離がある場合、採用されても即戦力になるのは難しいでしょう。
例えば、会社側は転職により開発経験を積みたいと希望する社員に対して、最低限のスキルを身につけたうえで、知見がある上司のもとで技術を磨けるように業務を調整できます。しかし、面接時にただ自分の希望を伝えるだけで具体的な行動や将来像が明確でない場合は、採用側は今後の活躍を判断できないでしょう。
転職面接の際には自分のスキルをどのように転職先で活かせるのか、そのためにどのように行動するか具体的に説明しましょう。
入社後にすぐに辞めてしまわないか
入社後すぐに辞めてしまわないかどうかも、転職面接でチェックされる項目です。面接では必ず転職理由を聞かれます。この質問は、回答の内容と自社で起こり得る状況を照らし合わせて相性を確認することが目的です。
会社としては、採用してもすぐに辞められてしまうとそれだけで損失です。経験豊富な35歳のエンジニアと、経験の浅いエンジニアでは教育コストが変わります。いずれの場合も、経験を積ませても短期間で辞められてしまうと、教育コストが無駄になります。
経験の多さに関わらず、転職理由の確認により組織やサービス事業に長く貢献できる人材に経験を積ませたいため、相手にポジティブに捉えられる転職理由を説明することが大切です。
頻出質問に備えるためには面接の目的を理解しましょう。キッカケエージェントでは面接頻出質問&回答集を配布しています。無料新規会員登録はこちらから。
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今すぐ無料で相談するエンジニアの転職面接でよく聞かれる質問と回答11例

転職面接で失敗しないためには、質問の傾向を理解して対策することが大切です。以下で紹介する模範的な回答をもとに、自分の経験に当てはめて回答を作成しましょう。エンジニアの転職面接でよくある質問と回答を11例紹介します。
1. 現職/前職の仕事内容を教えてください
(回答例)
前職では主に開発フェーズの案件に関わっていました。10年ほど下流工程に従事し、プロジェクトリーダーやクライアント折衝の経験もあります。前職で身につけた下流工程でのスキルを活かし、御社でも主体的に開発に携わりたいと考えています。
回答ポイント
現職/前職での具体的な経験を確認することで、転職先でどのような形で戦力となれるかチェックする質問です。前職で学んだことやスキルについて具体的なエピソードや数的な根拠も交えながら、応募先で自分が貢献できることを伝えましょう。
2. 他社でなく当社を志望するのはなぜですか?
(回答例)
志望理由は、御社のサービスが毎年成長していると感じた点や、自社開発企業であることが挙げられます。成長性に関しては、御社が保有する技術のなかでも「〇〇」という点に魅力を感じています。また、開発において私のこれまでの経験とスキルを、エンジニアとして最大限に活かせると感じたからです。
回答ポイント
この質問の目的は業界への理解と、同じ業種の会社が多くある中で応募先の会社を選んだ理由・入社意欲を確認することです。回答の際は業界・企業を十分研究したうえで、競合他社と比較した強み・弱みを把握して、応募企業ならではの理由を考えましょう。また、退職理由と一貫性があることも重要です。
3. 現職/前職と当社の違いをどのようにお考えですか?
(回答例)
現職は御社と同業種ですが、文化が違うと感じています。現職はチームワークよりも個人プレーを重視するため、成果がそのまま評価される点が良いところです。一方で、チームで成果を上げることが少ないため、仲間意識をもちにくいことに課題を感じていました。
御社はチームワークを重視されているため、現在のスキルを活かしながらともに高め合える環境があると考えています。そのためには御社では人間関係も含め、緊張感をもって働きたいと思っています。
回答ポイント
この質問では求職者が志望会社について調べたうえで、入社後をイメージできているか知ることが目的です。現職/前職と応募先の会社の違いを認識し、志望動機に結びつけて回答しましょう。
4. 転職するにあたって、一番求めている条件はなんですか?
(回答例)
転職にあたって、自分の強みや特徴を活かせることを重視しています。現職では主にインフラのエンジニアとして業務に携わっていますが、PMやPLを任され、要件定義や技術選定をすることもあります。
その際にはヒアリングで円滑にコミュニケーションをとり、導入するサービスの選定などを踏まえて顧客の要求を拾い上げることを得意としていました。その結果、プロジェクトの9割以上で満足をいただき、社内からも評価を得ています。御社でも、コミュニケーション力を活かし、お客様のニーズを的確に拾い上げることで貢献できると考えております。
回答ポイント
求職者を採用したら長く働いてくれるか、企業に合った人材かどうか確認する質問です。転職先で自分の強みが活かせることを存分にアピールしましょう。
5. 当社があなたを採用する最大のメリットは何だと思いますか?
(回答例)
私はこれまでITエンジニア業界でインフラの分野に10年間携わってきました。そこで培った設計や構築、整備、保守のスキルを駆使し、前職ではPMやPLなど責任ある立場を務めています。
個人の高いスキルが求められる御社であれば、私がこれまで培ってきたスキルを存分に発揮できると考えております。それが、御社が私を採用する最大のメリットです。
質問の目的と回答ポイント
この質問では、求職者が即戦力になれる人材であることを確認しています。回答では、実務で貢献できる内容を具体的に説明しましょう。
6. 今まで大変だったプロジェクトはありますか?
(回答例)
エンド企業の方とスケジュールの打ち合わせをしていたところ、クライアントはあまりITリテラシーが高くなく、少しせっかちな方でした。本来であれば1か月かかる開発スケジュールでしたが「1週間程度で」と言われたときは大変でした。
その際に工夫したのは、図やイラストを使ってどうすれば実現可能なのか相手に納得してもらえるように動いたことです。またミーティングの中で決まったことは、必ずメールやテキストで送るようにして「言った・言わない」が起こらないように意識しました。
質問の目的と回答ポイント
この質問では、イレギュラーなことが起きた際にどのように対応したか確認しています。具体的な対応方法を挙げて、ピンチをチャンスに変えたエピソードなどを話しましょう。
現職/前職でどのような経験があるか、また今後のキャリアプランについて自分の考えを面接官に伝えましょう。キッカケエージェントでは面接頻出質問&回答集をプレゼントしています。新規会員登録はこちらから。
7. 部下へのマネジメントの経験はありますか?
(回答例)
はい、あります。直近のプロジェクトでは、約1年間に及ぶシステム構築のPMを務めました。要件定義や技術選定をはじめ、約20人のメンバーの業務進捗や全体のスケジュールを管理・調整し、工期どおり無事にプロジェクトを完了できました。その間、組織管理だけでなく新人のフォローや教育にも携わり、私自身手ごたえを感じています。
質問の目的と回答ポイント
この質問では、PMやPLとしてチームを率いた経験がある場合に、より具体的な内容を確認しています。マネジメント経験をより鮮明に伝えるために、規模や期間、チームの人数など具体的なエピソードを伝えましょう。
8. 業務外で勉強していることはありますか?
(回答例①)
御社ではAWSを扱っていると伺ったため、AWS認定の資格取得に取り組んでおり、1年以内には試験を受ける予定です。また、これまでも応用情報技術者試験の資格取得のために半年間勉強し、無事資格を取得しました。
(回答例②)
現職の現場ではテストコードを書かない環境であるため、テストコードを書く際にはどういったコードを書くべきなのか、技術記事としてアウトプットしています。
質問の目的と回答ポイント
これは向上心・将来性などを確認する質問です。今は必要なスキルがない場合でも、資格試験に向けて知識を取得できるか、またその意欲を確認します。回答の際には実際に勉強している資格があれば、具体的な資格名や受験日などを伝えましょう。転職先で活かせる資格であればなお良いでしょう。
9. 今までの経験を弊社でどう活かせると思いますか?
(回答例)
御社でも前職と同様、顧客に対して要件定義を行うことがあると伺いました。PMやPLを務めた経験から、御社でもそうしたポジションで業務に貢献したいと思っています。また3年以内を目途に、新人エンジニアの育成にも注力したいです。
質問の目的と回答ポイント
求職者が描くキャリアプランが明確か、また入社後の業務内容への理解度を確認する質問です。回答の際には会社情報をよく把握して、業務に貢献しながら実現できることを伝えましょう。
10. 残業や休日出勤は可能ですか?
(回答例)
現職でも繁忙期には残業や休日出勤が続くこともあったので、特に問題はありません。案件によっては一時的に負荷が高くなることを十分把握しており、家族の理解も得ています。
質問の目的と回答ポイント
残業や休日出勤に柔軟に対応できるか確認するとともに、仕事への接し方や協調性をチェックする質問です。エンジニアの場合、案件によっては一時的に負荷が高くなるため、そうした部分も確認しています。残業が難しい場合はその理由を伝えましょう。
11. 希望年収はどれくらいですか?
(回答例)
現在の年収は500万円です。御社に入社した場合には、現職で培った経験を活かして結果を出していく所存です。そのため、希望年収は現在の年収と同等レベル、もしくはそれ以上を希望します。
質問の目的と回答ポイント
企業側の年収レンジと求職者が提示した希望年収が、かけ離れていないか確認する質問です。想定よりも希望額が高い場合は、スキルや今後の貢献度を踏まえて評価します。回答の際は常識の範囲内で希望額を伝え、客観的に見て業界の水準と大きくかけ離れないようにしましょう。
弱点や失敗経験をどのように乗り越えたか、キャリアプランについてもよく聞かれる質問です。キッカケエージェントでは面接頻出質問&回答集をプレゼントしています。新規会員登録はこちらから。
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今すぐ無料で相談するより具体的なエンジニアの模擬面接と模範となる回答例・ポイントは、こちらの動画でご覧いただけます。
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また、面接対策に関しては下の記事でも解説しているので、あわせて参考にしてください。
転職面接の頻出質問への対策としてやるべき3つのこと

転職面接でよく聞かれる質問を把握しておくと、事前に答えるべき内容を準備しやすくなります。あわせて、転職面接の前には次の3つの対策に取り組みましょう。
1. 自己分析
面接でよくある質問の多くはその人の内面に迫るものが多いため、自己分析は必須です。自己分析では過去の経験を紙などに書き起こして、目に見える形で整理しましょう。そうすることで自身の特徴を客観視できます。
2. 業界・企業研究
頻出質問への対策のために、応募先の企業の理念や業界について理解しておくことも大切です。一方向からではなく多方向から分析しましょう。
業界や企業研究は次の方法で情報を収集できます。
- SNSを含むインターネット上の口コミを参考にする
- 企業のホームページをくまなく見る
- 書籍や関連ニュースを調べる
- 会社説明会に参加する
- インターンシップに参加する
- OB・OG訪問で質問する など
どれか1つに限定してしまうと、得られる情報が偏ってしまいます。それぞれ並行しながら、実際に働いている人の話を聞くのが理想です。
3. 本番を想定して実際に練習する
転職面接本番で失敗しないためには、イメージトレーニングだけでは不十分です。頭の中でイメージするだけでは、本番で頭が真っ白になることもあるでしょう。
練習の際は、実際の面接を想定して声に出して質疑応答を練習しましょう。より実践的であればあるほど、課題が浮き彫りになり対策しやすくなります。本番でイレギュラーなことがあったときも対応できるよう、事前に何度も練習するのがおすすめです。
キッカケエージェントでは会員向けに面接対策を実施しています。面接頻出質問&回答集もお渡しするので、ぜひ事前準備にご活用ください。
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今すぐ無料で相談するまとめ

面接は転職活動において事前の準備が大切です。特にITエンジニアの転職面接では、これまでの経験やスキル、今後のキャリアプランについて質問されることが多いでしょう。この記事で紹介した回答をもとに、本番を想定して回答を作成しましょう。
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今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
① 技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
② 興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
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