様々な 世界的プラットフォーマーと強固な関係を築いている株式会社電通デジタル 。まだ公式提供される前の最新AIモデルなどの技術提供やPoCが可能な環境で、自社ソリューション「∞AI(ムゲンエーアイ)」の開発が進められています。
今回は、執行役員 兼 データ&AIソリューションセンター 部門長の山田様と採用担当の石橋様に、世界最先端の技術環境やプラットフォーマーとの共創関係、そしてエンジニアにとっての働く醍醐味について詳しく伺いました。
マーケのインフラへ。AI組織が担う新たなミッション

データ&AIソリューションセンターの役割とミッションについて教えてください。
山田:私たちのミッションは、デジタルマーケティングを中心とした社内業務全体の AI変革を支援し、そこで得た知見や技術を最終的にクライアントへソリューションとして提供することです。
具体的には、市場リサーチからメディアプランニング、クリエイティブ制作、広告運用に至るまで、マーケティングのバリューチェーン全てをAIによって高度化・効率化します。単なるツール開発にとどまらず、データサイエンスとマーケティング戦略を掛け合わせ、開発から実装、そしてビジネス変革までを一気通貫で担う点が大きな特徴です。
エンジニアやデータサイエンティストに加え、戦略部隊も一体となり、AI起点の新しいマーケティング価値を創出しています。
国内電通グループ 内での組織の立ち位置をお聞かせください。
山田: 電通デジタルはデジタルマーケティングの旗頭という立ち位置です。中でも私たちデータ&AIソリューションセンターは、AIエンジニアとデータサイエンティスト、さらにシステムエンジニアが在籍したデータ・AIへの特化組織で、プロダクトやソリューション開発を行っています。
私たちは電通デジタルのプロダクトだけでなく、国内電通グループ 全体のAI施策も牽引しています。例えば、12月に国内電通グループ がAIのソリューションに関する新聞広告を打ちましたが、そこに掲載されているプロダクトの多くは、我々が開発を担っているものです。
自社開発のソリューションと受託開発の両軸で、グループのAI戦略を技術面からリードする存在です。
競合他社と比較した際の優位性について教えてください。
山田:昨今、コンサルティング会社やSIerなど多くの企業がマーケティング×AIを掲げていますが、決定的な違いは「実績に裏打ちされたマーケティングの知見」です。
単にAIを使うのではなく、私たちが長年培ってきたコピーライティングや広告企画のクリエイティブ、戦略プランニングやメディアプランニング等のノウハウや運用実績を 、プロンプトやファインチューニングに落とし込んでいる点が最大の強みです。
加えて、自社が国内最大級のデジタルマーケティングの実践現場を持っている点も大きな違いです。私たちは単なる開発ベンダーではなく、実際に広告運用やプランニングを行う プロフェッショナルを社内に抱えています。
開発したAIをまずは自社の現場で使い倒し、フィードバックを受けて即座に改善できるからこそ、現場で本当に成果を出せる「実効性の高いソリューション」を生み出すことができるのです。
AIで「体験価値」を創出!∞AIが描く成長戦略
「∞AI」の概要と活用法を教えてください。
山田:「∞AI」は、デジタルマーケティングをAIで高度化するために開発された、電通デジタルのソリューションブランドです。リサーチ、プランニング、クリエイティブ制作 、運用、改善といったバリューチェーンの各工程に対応するプロダクト群で構成されています。
例えば「∞AI Ads」では、AIが商品の最適な訴求軸を発見し、キャッチコピーやバナー画像を生成、さらにはその広告効果の予測まで行います。他にも、LP(ランディングページ)の生成や競合分析を行う「∞AI LP」、SNS投稿文の作成や分析を行う「∞AI Social」などがあり、さらにメディアプランニングやCXプランニングに特化した専門AIエージェントの開発を支えるプロダクトも展開しています。
こうしたプロダクト群により、 マーケティング業務全体をAIで支援することを目指しています。
開発プロダクトがもたらす効果についてお聞かせください。
山田:最大の効果は、クリエイティブ制作やプランニングの圧倒的な効率化と質の向上です。従来は頭の中にあるイメージを具体化して伝えるために多くの時間を要していましたが、生成AIとの対話で即座にアウトプットできるようになり、提案までのスピードが向上しました。
また、1人の担当者が、コピーライターやアートディレクター、ストラテジストといった複数の専門職能をAIで補完しながら兼務できるようになった点も大きな変化です。
「∞AI LP 」などは発表直後から多くの問い合わせをいただいており、クライアントのビジネス成果に直結するだけでなく、社内のクリエイターがより本質的な価値創造に集中できる環境を生み出しています。
「AI For Growth」 の狙いを教えてください。
山田:「AI For Growth」は、国内電通グループ 全体で掲げているAI戦略です。 単なるコスト削減や業務効率化にとどまらず、クライアントの事業成長や 、その先にいる生活者にとって新しい体験価値を創出することを重視しています。
マーケティングの知見を搭載したAIを活用し、より良い広告体験やサービスをエンドユーザーに届けることが狙いです。
この取り組みには電通総研やグループ内のコンサルティング会社も参画していますが、私たち電通デジタルは、デジタルマーケティングの実践知と、高度な技術力を持つデータ&AIソリューションセンターの人材力を武器に、プロダクトの企画開発そして実装支援により顧客の事業成長を牽引しています。
AIと共創し、マーケティングを変革する人材の条件

生成AIの登場による役割の変化について教えてください。
山田:これまでは専門スキルを駆使して、ストラテジーを立てること、メディアプランの立案と運用を行うこと、クリエイティブのアウトプットを制作すること 自体に多くの時間を割いていましたが、生成AIの登場により、その役割は「AIに対して的確なディレクションを行い、そのアウトプットの価値を見極め、ビジネス成果に昇華させること」へと大きくシフトしました。
AIを使えば一定の回答や成果物はすぐに出せますが、そこで思考停止せず、「どうすればクライアントの課題解決にもっとつながるのか」を深掘りする姿勢が不可欠になっています。
エンジニアやクリエイターであっても、単にオーダー通りに作るのではなく、AIをパートナーとして「どう活用すればビジネスや社会にインパクトを与えられるか」を設計し、プロジェクト全体をリードしていく視座が求められるようになっています。
今後活躍できる人材の共通点や資質はありますか?
山田:大きく「好奇心」と「責任感」の2つが挙げられます。
まず「好奇心」ですが、自分の専門領域だけに閉じず、マーケティングやビジネス全体に興味を持てるかが重要です。エンジニアであってもマーケティング業務やビジネス課題を深く理解しようとするなど、領域を越境してアンテナを張れる人は、仕事のスケールがどんどん広がっていきます。
次に「責任感」です。AIを使えば一定の成果物は出ますが、それを「提出して終わり」にしない姿勢です。「なぜこの分析結果になったのか」「もっと良いロジックはないか」と、クライアントの成果に対して強い当事者意識を持ち、AIが出したアウトプットの価値を最後まで問い続けられる人が、この組織では活躍しています。
マーケティングの専門知識は入社時に必要になりますか?
山田:入社時点でのマーケティングの専門知識は必須ではありません。実際、コンサルティングファームやSIerなど、異業界出身のエンジニアやPM(プロジェクトマネージャー)が数多く活躍しています。
社内にはナレッジシェアの文化が深く根付いており、勉強会や豊富なアーカイブ動画を通じて、業務に必要なマーケティング知見をスムーズにキャッチアップできる環境が整っています。
もちろんマーケティングへの関心は必要ですが、それ以上に重要なのは「最新のAI技術を使ってどのようなビジネス価値を生み出すか」という視点です。マーケティング領域は生成AIとの相性が非常に良く、技術的な挑戦がダイレクトに社会実装やビジネスインパクトにつながるため、技術志向の方にとっても面白いフィールドだと思います。
プラットフォーマーと連携!最先端技術に触れる面白さ
エンジニアにとっての働く面白さや魅力を教えてください。
山田:世界的プラットフォーマーと物理的にも心理的にも距離が近く、未発表の最新技術にいち早く触れられる点は、エンジニアにとって最大の魅力です。国内支社だけでなく、本国やAPACのヘッドクォーターと直接情報交換を行う機会もあり、技術を追い求める方には絶好の環境です。
また、経営層との距離が近いのも特徴です。自分の開発したプロダクトや成果が、社長・副社長クラス にまで即座に届き、直接フィードバックをもらえることも珍しくありません。大企業の資本力を持ちながら、ベンチャーのようなスピード感とフラットなカルチャーの中で、技術がビジネスに直結するダイナミズムを感じながら働ける点が面白さだと思います。
プラットフォーマーとの連携についてお聞かせください。
山田:私たちは世界的プラットフォーマーから マーケティング領域の生成AIパートナーに認定されているほか、AI・クラウド領域をリードする企業とも強固な関係を築いています。 単にツールを利用するだけでなく、開発段階での技術支援やフィードバックを行う「共創関係」にあるのが特徴です。
例えば、OpenAI主催のハッカソンに参加したり、AWSとは開発の企画や実装面でご支援を頂いたりしています。そこで得た技術と当社のマーケティング知見を掛け合わせ、実用性を事前検証しています。
先端的 な術者たちと対等な立場で議論し、共に新しいソリューションを創り上げていける環境です。
今後チームとして挑戦したいことはありますか?
山田:現在展開している数十のAIプロダクトを連携させ、マーケティング業務全体を支援する仕組みの構築に挑戦したいと考えています。具体的には、全体を統括する「マーケティング・ディレクター」のようなAIエージェントを開発し、その配下でSNSや広告運用などの特化型AIが連携して動くような世界観です。
また、PoCの拠点となるモンゴル の子会社との連携も強化しています。数学的素養が非常に高い現地のエンジニアと、オフラインとオンラインの双方を駆使し、国境を越えて開発を進めています。
単なる効率化だけでなく、AIそのものの作り方や、AIを活用した新しいビジネスモデル自体を自分たちの手で定義し、グローバル規模で実装していくことに挑戦し続けたいですね。
職種の垣根を超え共に創る。次世代の仲間へのメッセージ

組織のカルチャーや働く環境について教えてください 。
山田:「この指とまれ」と言える人が尊重される、ボトムアップなカルチャーです。トップダウンで指示を待つのではなく、「こういうことをやりたい」と自ら手を挙げる人が称賛され、チャンスを掴める土壌があります。
設立10年で約2,600名規模まで成長しましたが、コンサルタントやPM、エンジニアなど多様なバックグラウンドを持つメンバーが、互いの専門性をリスペクトしながら「チーム全員で強くなろう」という意識を強く持っているのが特徴です。
また、オフィスは役員含めフリーアドレスで、社長や副社長も同じフロアで仕事をしています。物理的にも心理的にも経営層との距離が非常に近く、フラットで風通しの良い職場です。
社内の評価の仕組みをお聞かせください。
山田:先ほどお話しした通り、自発的な姿勢を重んじるカルチャーですが、評価の仕組みでもその点は一貫しています。
その象徴が、年に一度全社規模で開催される社内アワードです。ここでは職種や年次に関係なく、互いの優れた仕事を称え合います。注目すべきは、必ずしも主務(メインの担当業務)の成果だけが評価対象ではない点です。
例えば、通常の業務とは別に、自身の熱意で取り組んだ業務改善や新しい仕組みづくりといった「兼務」での活動であっても、組織に価値を生んでいれば高く評価されます。実際にサブ業務でのプロジェクトが表彰されるケースも多く、個人の熱量と挑戦を全社で応援する風土が根付いています。
応募を考えている方へメッセージをお願い します。
山田:当社は、AIを使って業務効率化をするだけでなく、「AIでどんな新しい体験を生み出すか」「どうマーケティングを変革するか」という、夢のある「アップサイド」の価値創造に挑戦できる会社です。世界的なプラットフォーマーと密に連携し、最先端の技術に常に触れられる環境は、技術志向の方にとって絶好のフィールドだと確信しています。
まだ若い会社であり、組織やビジネスのルール自体を自分たちの手で作り上げていける面白さがあります。「AI案件になかなか携われない」というジレンマとは無縁の環境で、スピード感を持って自らのキャリアとマーケティングの未来を切り拓きたい方からのご応募を心よりお待ちしています。
石橋:弊社はボトムアップで意見が通りやすく、「新しい技術でこんなことをしたい」というアイデアを具現化しやすい会社です。面談では「AIに興味があるのに、実務で携わる機会がない」という悩みをよく耳にしますが、当部門ならそのジレンマは解消されます。
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