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UI/UXデザイナーの仕事内容とは?年収と将来性・未経験から目指すロードマップ

UI/UXデザイナーの仕事内容とは?年収と将来性・未経験から目指すロードマップ

最終更新日:2025.11.27

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「UI/UXデザイナーってどんな仕事をするの?」
「デザイン経験がないけど、本当に目指せるのか不安」

このように考えている方は多くいます。実際、UI/UXデザイナーは専門的な職種に見えるため、転職に不安を感じるのも仕方ありません。

しかし、UI/UXデザイナーに必要なのはデザインセンスではなく課題解決力です。ユーザーの困りごとを理解し、使いやすいサービスを設計する論理的思考力があれば、未経験からでも十分に目指せます。

そこで今回は「UI/UXデザイナーの仕事内容」を詳しく紹介します。「年収や将来性」「未経験から目指すロードマップ」も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

UI/UXデザイナーとは

製品・サービス全体を使いやすく設計しユーザー体験を最高にする職種

UI/UXデザイナーの目的は、製品・サービス全体を使いやすく設計し、ユーザー体験を最高にする点にあります。そのため、見た目の美しさだけでなく、ボタンの配置や画面遷移の流れ、操作のしやすさなどユーザーが製品と関わるあらゆる接点を考えます。

例えば、ECサイトで商品を探しやすくしたり、予約アプリで迷わず手続きを完了できるようにしたりといった形です。単に見栄えを整えるだけでなく、ユーザーの行動や心理を理解し、使いやすさを追求していかなくてはいけません

特に近年は、企業のDX推進により、Webサイトやアプリの品質が事業成功の鍵の1つです。そのため、使いにくいサービスはユーザーに選ばれず、競争力を失ってしまう可能性があります。こうした背景から、UI/UXデザイナーの重要性は大きく高まっています。技術とユーザー理解の両方が求められる、やりがいのある職種なのです。

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そもそも”UI”と”UX”とはなにか?

そもそも"UI"と"UX"とはなにか?

UIとは:ユーザーが製品と触れ合う接点のこと

UIは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、ユーザーが製品やサービスと直接触れ合う部分を指します。画面にある以下の要素を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

  • 画面上のボタン
  • アイコン
  • 文字の大きさ
  • 色使い
  • レイアウト

例えば、スマートフォンアプリの画面デザインやWebサイトのメニューバー、入力フォームなどがUIです。

UIが優れていると、ユーザーは迷わず操作でき、ストレスなく目的を達成できます。逆にUIがわかりにくいと、どこをタップすればいいかわからず、途中で離脱してしまいます。

UXとは:サービスを通じて得られるすべての体験

UXは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、ユーザーが製品やサービスを利用する中で得られる体験全体を意味します。UIがデザインの見た目や操作性を指すのに対し、UXはそれを含めた総合的な満足度や感情を指す概念です

例えば、以下のようなものがUXに該当します。

  • ECサイトで商品を探すときの見つけやすさ
  • ECサイトの購入手続きのスムーズさ
  • 商品到着後までの満足感

重要なのが、使いやすいだけでなく「また使いたい」と思えるか、「このサービスを人に勧めたい」と感じるかといった点です。こうしたユーザーの感情も、UXにとって重要な要素になります。

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UI/UXデザイナーに「デザインセンス」は必須じゃない理由

UI/UXデザイナーに「デザインセンス」は必須じゃない理由

重要なのは”感性”ではなく”課題解決の設計”

UI/UXデザイナーにとって重要なのは、感性ではなく課題解決の設計です。デザイナーとついているため、ついデザイン力やセンスが必要に感じてしまいますが、芸術的なセンスは必要ありません。むしろ、美しいデザインを作ることよりも、ユーザーが抱える不便さや困りごとを理解し、それを解消する仕組みを設計できるかが重要です

例えば入力フォームで離脱率が高い場合、項目数を減らしたり、エラー表示をわかりやすくしたりといったケースが該当します。感覚的なセンスではなく、課題を論理的に解決する設計力こそが、UI/UXデザイナーの核となるスキルです。

未経験からでも「論理的思考力」と「学習意欲」があれば十分目指せる

UI/UXデザイナーは、ユーザー視点で物事を考える論理的思考力と、新しいツールや知識を積極的に学ぶ姿勢があれば、デザイン未経験者でも十分に目指せる職種です。他の職種で培った経験からでも、業務に活かせるのならば問題ありません。

例えば、営業職で顧客の課題をヒアリングした経験や、事務職で業務フローを改善した経験は、ユーザーの困りごとを理解し解決策を考える力として評価されます。前職での経験を武器に着実にステップを踏めば、未経験からでもUI/UXデザイナーになれるでしょう。

もし「自分にもできるかも?」思った方は、その可能性をITエンジニア転職のプロと話してみませんか? UI/UXデザイナーに必要なのは、あなたが培ってきた「課題解決の経験」や「論理的思考力」です。

キッカケエージェントには、あなたの「エンジニア適性」を正しく評価できる、元エンジニアのキャリアアドバイザーが多数在籍しています。

あなたのこれまでの経験やスキルがUI/UXデザイナーの現場でどう活きるか、具体的なキャリアをご提案します。

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UI/UXデザイナーの仕事内容と流れ

UI/UXデザイナーの仕事内容と流れ

1.調査・分析

UI/UXデザインの業務では、まずユーザーの行動や課題を深く理解するための調査・分析をします。アンケートやアクセス解析ツールなどを活用し、ユーザーがどのような場面で困っているのか、何を求めているのかを明らかにしていくのです

さらに、必要に応じて競合サービスの調査も実施し、業界のトレンドや成功事例も参考にします。こうして得られたデータが後の設計の根拠となるため、非常に重要な工程です。

2.課題定義

調査・分析で得られた情報をもとに、解決すべき課題を明確に定義します。ユーザーが抱える本質的な問題や、どの課題から優先的に取り組むべきかなどを整理し、プロジェクトの方向性を決めていくためです

例えば「予約完了までに時間がかかる」という問題があった場合、入力項目が多すぎるのか、画面遷移が複雑なのかといった原因を特定します。分析調査によって課題が明確になると、チーム全体が共通の目標に向かって動けるようになるでしょう。

3.ワイヤーフレーム作成

課題定義が終わったら、次にワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームは、画面の構成要素や配置を示す設計図のようなものです。色やデザインは入れず、ボタンやテキスト、画像などの配置だけをシンプルに描き、情報設計やレイアウトの骨組みを作っていきます。

この段階でチームメンバーや関係者と認識を合わせられるようになります。後の修正コストを大幅に削減するためにも、重要な工程です。

4.UIデザイン

次に、ワイヤーフレームをもとに実際のビジュアルデザインを作成していきます。色使いやフォント、アイコン、ボタンの形状など、ユーザーが目にする最終的な見た目を整えます。ブランドイメージを反映しながら、使いやすさも両立させていかなくてはいけません

デザインで意識したいのは、視認性と操作性を考慮しているかどうかです。近年はスマートフォンでの閲覧も多いため、レスポンシブデザインも考慮しましょう。

5.プロトタイピングとテスト

UIデザインが完成したら、実際に動くプロトタイプを作成してユーザーテストを実施します。ユーザーに操作してもらい、想定通りに使えるか、わかりにくい箇所はないかを確認していきます。

この際、ボタンが小さくてタップしにくいなど問題が見つかれば、すぐにデザインを修正しましょう。テストを繰り返す中で、気づかなかった課題を発見できます。

自分たちが考えたUI/UXデザインで満足するのではなく、ユーザーの声を反映しながら、より使いやすい製品やサービスの完成を目指しましょう

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UI/UXデザイナーのやりがい

UI/UXデザイナーのやりがい

ユーザーから「使いやすくなった!」と直接感謝される

UI/UXデザイナーの大きなやりがいの1つは、ユーザーから「前より使いやすくなった」といった声をもらえることです。直接感謝されると、大きな達成感を得られます。

もし直接感謝がなかったとしても、例えば予約サイトの入力フォームを改善した結果、完了率が大幅に上がり、顧客満足度が向上したという成果を数字で実感するケースもあります。

デスクワークが中心でもユーザーの喜びを直接感じられる点は、UI/UXデザイナーならではの魅力といえるでしょう。

根拠に基づいた設計で課題解決する面白さがある

UI/UXデザイナーの仕事は、感覚や好みではなく、データや調査結果に基づいて設計できる点も魅力です。ユーザー行動のデータやアクセス解析、ユーザーテストの結果など、客観的な根拠をもとに意思決定できるため、論理的な思考のもとで仕事を進められます。

例えば「このボタンの色を変えたら、クリック率が20%向上した」といった具体的な成果を数値で確認できます。感覚に頼らず、論理的に課題を解決していくプロセスに面白さを感じる人には、非常にやりがいのある仕事です

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UI/UXデザイナーの年収と将来性

UI/UXデザイナーの年収と将来性

平均年収は574万円

UI/UXデザイナーの平均年収は574万円で、日本の平均年収と比較してもやや高い水準にあります。経験やスキル、所属する企業の規模によって幅はありますが、専門性を高めることで収入アップが期待できる職種です。

特に、大手IT企業やスタートアップ企業ではUI/UXデザイナーの重要性が認識されており、高い報酬を提示する場合があります。フリーランスとして独立して実績を積めば、年収1,000万円を超えるのも十分に可能です。

業界問わず需要が増しているため将来性は高い見込み

UI/UXデザイナーの将来性は非常に高いといえます。デジタル化が進む現代において、Webサイトやアプリの使いやすさは企業の競争力に直結します。そのため、UI/UXデザイナーの需要は業界を問わず拡大しているのが現状です。

特にDX化において需要が高く、今後のDXの推進により、あらゆる業界でデジタルサービスの重要性は増していくと予測できます。UI/UXデザイナーは長期的に安定したキャリアを築ける職種になるでしょう。

ここまで読んで、UI/UXデザイナーの年収と将来性に魅力を感じたら、次はあなたがどうキャリアアップできるかを考えて見ませんか?

キッカケエージェントでは、業界に精通したアドバイザーが、あなたが実現したい将来のキャリアやライフプランを基に、満足できる企業や求人だけを厳選してご提案しています。

まずは情報収集だけでも大丈夫です。あなたの「理想のキャリア」をぜひお聞かせください。

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未経験からUI/UXデザイナーになるためのロードマップ

未経験からUI/UXデザイナーになるためのロードマップ

Step1:基礎知識を学ぶ

未経験からUI/UXデザイナーを目指すなら、まずは基礎知識の習得から始めましょう。UIとUXの違いやデザインの基本原則、ユーザー調査の手法など、土台となる知識を習得していきます。その際、おすすめなのが以下の学習方法です。

  • 書籍
  • オンライン講座
  • YouTubeの解説動画
  • UI/UXデザイン関連のブログや記事

書籍やオンライン講座を活用すれば、自分のペースで学習を進められます。隙間時間を活用して効率的な学習が可能です。

Step2:必須ツールの基本操作を習得する

ある程度の基礎知識を習得できたら、次に仕事で必須のツールに触れていきます。中でもデザインツールの基本操作の習得は必須です。業界で広く使われている以下のツールを使えるようになると、実務レベルのスキルに近づけます。

特にFigmaは無料で使え、チームでの共同作業にも対応しているため、初心者におすすめです。チュートリアルや公式ドキュメントを活用しながら、簡単な画面デザインから始めてみましょう。

Step3:ポートフォリオサイトを作ってみる

UI/UXデザイナーに未経験から転職する場合は、ポートフォリオサイトが非常に重要です。学習した知識とツールスキルを活かして、実際にデザイン作品を制作し、自分の考え方やプロセスを見える化しましょう

例えば、良く使うアプリの使いにくい点を分析し、改善案をデザインして提示するといった方法があります。採用担当者は、完成度だけでなく「どのように課題を発見し、解決策を考えたか」という思考プロセスも重視します。既存のサービスであっても恐れずに提案しましょう。

Step4:エージェント登録や求人応募など転職活動を始める

基礎知識とツールスキルを習得し、さらにポートフォリオまで完成したら、いよいよ転職活動を始めます。この際、求人サイトの他、IT業界に特化した転職エージェントに登録する方法がおすすめです。未経験者向けの求人紹介や書類添削、面接対策など、手厚いサポートを受けられます。

もしどのエージェントに相談するかで迷った際は、キッカケエージェントをご活用ください。キッカケエージェントでは、「転職でのミスマッチをゼロにする」をコンセプトに、ITエンジニアに特化したキャリアアドバイザーが、技術力やキャリア、収入、ワークライフバランスなど様々な観点からアドバイスしております。

未経験からの転職こそ、自己分析や転職軸の選定、応募求人の選別など序盤の動き出しが肝心です。キッカケエージェントをご活用いただければ、エンジニア一人ひとりの叶えたい理想像やキャリアパスをヒアリングし、同じ目線で転職活動を伴走して参ります。

あなたのUI/UXデザイナーへの転職を徹底的にサポートいたしますので、転職でのミスマッチをゼロにしたい方は、ぜひ1度ご相談ください。

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まとめ:現職の経験を武器に、ユーザーから感謝されるUI/UXデザイナーになろう

UI/UXデザイナーは、デザインセンスよりも「ユーザーの課題を解決する論理的思考力」が求められる職種です。未経験からでも、基礎知識とツールスキルを習得し、ポートフォリオを作成すれば十分に転職可能な仕事といえます。

さらに、近年のDX推進によって業界を問わず需要が高まっているため、将来性も期待できます。営業職での顧客理解力や、事務職での業務改善経験など、異業種で培ったスキルは必ずUI/UXデザイナーの仕事でも流用可能です。

「使いやすくなった」とユーザーから直接感謝され、データに基づいて論理的に課題を解決していく仕事に魅力を感じたら、ぜひ転職を検討してみましょう。

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この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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