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社内SEがいらないと言われる理由とは?必要な理由と市場価値を高める方法

社内SEがいらないと言われる理由とは?必要な理由と市場価値を高める方法

最終更新日:2025.12.02

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「社内SEがいらないって言われる理由を知りたい」

「社内SEから転職を考えているけど、市場価値を高める方法を知りたい」

このような疑問や不安を抱えている方は多くいます。社内SEは企業から求める声がある一方で、「いらない」などネガティブな声が聞こえるのも事実です。

そこで今回は、「社内SEがいらないと言われる理由」を紹介します。その他、「社内SEが求められる理由」や「市場価値を上げる方法」も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

社内SEがいらないと言われる理由

社内SEがいらないと言われる理由

技術的なスキルが身に付きにくい

社内SEがいらないと言われる理由の1つに、技術的なスキルが身に付きにくい点があります。社内SEは既存システムの保守・運用が中心となることが多く、最新技術に触れる機会が限られるためです

実際、多くの企業ではシステムの安定稼働が重視されるため、新しい技術の導入には慎重になる傾向があります。その結果、社内SEは古いシステムやレガシー技術での作業が中心となり、現在の開発現場で求められるモダンな技術スタックに触れる機会が制限されてしまうのです。

社内での評価が低くなりがち

社内SEがいらないと言われる理由の1つに、社内での評価が低くなりやすい点もあります。システムが正常に動作していることが当たり前とされ、目に見える成果や売上への直接的な貢献がわかりにくいのがその理由です

特に社内SEの仕事は、縁の下の力持ち的な性質が強く、システムトラブルを未然に防ぐ予防的な業務や業務効率化による間接的な貢献が中心となります。システムが正常に稼働している時は存在感が薄く、トラブルが発生した時だけ注目されるため、評価が低くなりやすいのです。

ITスキルが不要になってきている

社内SEがいらないと言われる理由の1つに、クラウドサービスやSaaSの普及により、複雑な技術知識がなくても業務システムを導入・運用できるようになった背景もあります。

例えば、Microsoft 365やSalesforceなどのクラウドサービスは、専門的な技術者でなくても簡単に設定・運用できるよう設計されています。従来であれば社内SEが担当していたサーバー構築やネットワーク設定などの業務がほとんど必要ありません。

このような状況では、高度な技術力を持つ社内SEの必要性が下がるのも当然と言えます。

AIやクラウドの普及で仕事がなくなると思われている

AIやクラウドの普及で仕事がなくなると思われているのも、社内SEがいらないと言われる理由の1つです。システム監視や簡単な保守作業が自動化された結果、社内SEの従来業務が置き換わりつつあります。

特に、ログ監視やパフォーマンス管理、定型的なトラブル対応などの業務は、その代表格です。クラウドサービスの管理画面も年々使いやすくなっており、専門知識がなくても基本的な運用ができます。

こうしたAIやクラウドなどの技術進歩により、社内SEの存在価値が少しずつ下がっている状況が生まれているのです。

社内SEが求められる理由

社内SEが求められる理由

現場のビジネスニーズを理解しながら解決策を提案できる

社内SEが求められる理由の1つに、ビジネスニーズを理解している点が挙げられます。社内の業務フローや課題を深く理解しているため、技術的な解決策をビジネス要求に適切に落とし込み、現場のニーズに合ったシステム導入や改善を実現できる点が評価されています

こうした部分は、外部のエンジニアでは細部まで把握しきれません。さらに、社員との日常的なコミュニケーションを通じて、表面化していない潜在的な課題やニーズを発見し、効果的なIT戦略の立案が可能なのも、社内SEならではの強みです。

適切な技術を導入できる

適切な技術を導入できる点も、社内SEが求められる理由と言えます。社内の既存システムやインフラ環境を熟知しているため、新技術導入時の互換性や運用負荷を考慮した最適な技術選択ができます

こうした点から、外部のコンサルタントや開発会社では把握しきれない、レガシーシステムとの連携要件や社内の技術的制約を事前に考慮した提案が社内SEには可能です。導入後の運用・保守を担当するのも社内SEであるため、長期的な運用コストや保守性を重視した現実的な技術選択をできる存在として、求められています。

セキュリティ対策を強化できる

社内SEがいることで、社内の情報資産や業務フローを理解したうえで、適切なセキュリティポリシーの策定と実装ができる点も求められる理由の1つです。外部からの脅威や内部不正に対して、包括的な対策を講じられると期待されています

例えば、どの部署がどのような機密情報を扱い、どのようなアクセス権限が必要かを具体的に把握して、現実的なセキュリティルールを設計するといった形です。インシデント発生時には迅速な初動対応と適切な影響範囲の特定によって、被害の拡大を最小限に留められる存在として求められています。

ITツールを一元管理できる

社内SEは業務上、ITツールを一元管理する、いわゆる情シス的な存在でもあります。そのため、社内のITツールやシステムを統合的に管理し、ライセンス管理やバージョン管理、セキュリティ更新などを効率的に実施し、コスト削減と運用安定性を両立できるとして求められる傾向にあります

例えば、各部署が独自にクラウドサービスやソフトウェアを導入した場合、重複したライセンス購入や管理の複雑化が問題になります。しかし、社内SEが全社的な視点でITツールを統括できれば、システム間の連携やデータの整合性を保ちながら、全体最適な運用体制を構築できます。IT化を進める企業において、欠かせない存在です。

業務の停滞を防げる

社内SEがいることで、システム障害やトラブル発生時に迅速な対応ができるという点も評価されています。業務への影響を最小限に抑えられるためです。

特に社内SEは、各システムの構成や依存関係を詳細に把握しているため、障害発生時に的確な原因特定と復旧作業が迅速にできます。社員とのコミュニケーションを通じて、システム異常の兆候を早期に察知し、大きな障害になる前に予防的な対策も講じられます。

こうした対応ができるのは、社内SEだからこそです。会社の生産性維持と事業継続性確保に、重要な役割を果たす存在として期待されています

効率的なビジネス運営に貢献している

効率的なビジネス運営に貢献できる点も社内SEが求められる理由です。業務プロセスの改善提案やシステム活用による生産性向上を通じて、コスト削減や業務効率化を実現し、会社の競争力強化を底上げできる存在として期待されています。

例えば業務上、各部署の業務を深く理解していく中で、システムの機能を最大限活用した効率化提案や、適切なITツールを選定できれば、既存業務のスピードアップやミス削減が可能です。こうした業務改善による経営への貢献は、社内SEだからこそできる業務と言えます。

社内のITリテラシー全体を高められる

社内SEが社内にいることで社内のITリテラシーを高められる点も、求められる理由の1つです。従業員に対するITツールの使い方指導や新システムの導入支援をする中で、組織全体のデジタル活用能力を底上げし、DX推進の基盤を構築できるとして期待されています。

実際、多くの企業が、ITツールを導入しても従業員のスキル不足により活用できない問題を抱えています。ですが社内SEがいると、効果的な研修プログラムの企画や個別サポート、現場に寄り添った実践的な指導によって、スキル不足を補いやすい環境を構築できるのです。

このように、社内SEはいらないと言われつつも、まだまだ求められています。もし、より良い環境で社内SEとしてのキャリアを積んでいきたい方は、転職も検討してみてください。

エンジニアに特化した転職サービス「キッカケエージェント」では、社内SE向けの求人も多く取り扱っております。無料で相談できますので、以下のリンクからぜひ1度お気軽にご相談ください。

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社内SEが転職の際に有利になる経験

社内SEが転職の際に有利になる経験

ビジネス的な経験

社内SEが積んでいるビジネス的な経験は、転職の際に有効活用できるものの1つです。業務の中で身に付けられる各部門との密接な連携やビジネス的な判断力、課題解決能力は転職の際に良いアピールポイントになります

実際、多くの社内SEが日常的に各部署のビジネス課題に接しているのもあり、技術導入による費用対効果の算出やシステム投資の優先順位付けなど、経営的な視点で判断できる能力を習得できています。

このような経験は、転職先でも高く評価される資産です。技術職以外へのキャリアチェンジも実現できるでしょう。

ジェネラリストとしての経験

社内SEはインフラやネットワーク、セキュリティなど幅広い技術領域に携わるため、特定分野に特化せず総合的なIT知識と対応力を習得しやすい働き方です。スキルが多いほど、ジェネラリストとしての経験をアピールできます。

特に社内SEは限られたリソースの中で様々な技術課題に対応することから、自然と幅広いスキルセットを身に付けられています。1人でITに関する多岐にわたる業務をこなせる人材は貴重です。中小企業や成長企業では、特に重宝されるでしょう。

プロジェクトマネジメントの経験

プロジェクトマネジメントの経験も、社内SEが転職の際に有利になるものの1つです。システム導入や更改プロジェクトなどで予算管理やスケジュール調整などを社内SEが担当するため、実践的なプロジェクト推進力とマネジメントスキルが自然と身に付いています。

こうした実践的なマネジメント経験は、転職先でリーダーシップを発揮するポジションに就く際に有利に働きます。さらに上のキャリアを目指す際に活かせるでしょう。

社内SEが市場価値を上げるために今すぐできること

社内SEが市場価値を上げるために今すぐできること

技術トレンドをキャッチアップする

社内SEが市場価値を上げるためにできることの1つとして、技術トレンドをキャッチアップする方法があります。具体的には、以下の技術や知識などを継続的に学習し、実際の業務で活用できるレベルまで向上させる形です。

  • クラウド技術
  • AI・機械学習
  • DevOps
  • セキュリティ

社内SE業務で使用している技術だけでは、転職市場での競争力を維持するのは難しいのが現状です。上記に挙げたような技術やスキルを習得し、転職市場で評価される人材を目指しましょう。

コミュニティに参加する

社内SEが市場価値を上げる方法として、コミュニティへの参加もおすすめです。エンジニアの中でも社内SEは他社のエンジニアと接触する機会が少ないため、自分のスキルレベルが市場でどの程度通用するのか把握しにくい傾向があります。

そのため、エンジニア向けの勉強会や技術イベントに参加し、他のエンジニアとの交流を通じて最新情報を収集し、自身の知識やスキルを客観的に評価しましょう。他の参加者との情報交換により、転職市場の動向や求められるスキルセットについても情報を得られるでしょう。

資格を取得して客観的なスキルの証明をする

社内SEが市場価値を上げるためにできることとして、資格を取得して客観的なスキルの証明をする方法もあります。以下のような資格を取得して、自身のスキルレベルを客観的に証明する形です。

中でもクラウド関連の資格は現在の転職市場で高く評価される傾向にあり、取得すると多くの企業で重宝される可能性があります。また、プロジェクトマネジメント系のPMPなどの資格があると、社内SEの経験を体系的な知識として裏付けられるでしょう。

社内SEが市場価値を高めるためのキャリアパス

社内SEが市場価値を高めるためのキャリアパス

Web系自社開発企業へ転職する

Web系自社開発企業への転職は、社内SEのキャリアパスとしておすすめの1つです。ビジネスへの理解力を活かしてプロダクト開発に関わり、ユーザー視点でのサービス改善や新機能開発に貢献できる人材を目指します。

こうした仕事では、社内SEとして培った業務フロー理解や課題発見能力が、プロダクトマネージャーやビジネスサイドエンジニアとして評価されやすい傾向にあります。ただし、開発スピードや技術トレンドへの対応力が求められるため、事前の技術力向上が必要になる点には注意しましょう。

SIerへ転職する

社内SEで培ったビジネス理解力とシステム構築経験を活かし、SIerとして多様な業界のクライアントに対するシステム提案や構築プロジェクトに携わるキャリアパスもあります。社内SEとして蓄積した業務フロー分析や要件整理のスキルを活用すれば、転職も難しくないでしょう。

特に転職先が大手SIerであれば、安定した雇用と体系的な研修制度により、長期的なキャリア形成も期待できます。社内SEの経験を土台として、より専門性と市場価値の高いキャリアを築きたい方におすすめです。

受託開発企業へ転職する

受託開発企業への転職も、社内SEの市場価値を高める方法の1つです。特に、社内SEで培ったプロジェクトマネジメント経験と幅広い知識は、クライアントワークでも活かしやすいでしょう。

受託開発企業では、クライアントの要求に応じたシステム開発や技術コンサルティング業務など、社内SEの経験を活用できる点がいくつもあります。中でも、業務プロセスの理解と技術的実装の両面からアプローチできる社内SEの能力は重宝されやすいでしょう。

より上流工程を担える社内SEに転職する

より大規模な企業の社内SEへ転職する方法も、社内SEが市場価値を高める方法としておすすめです。システム運用・保守で培った現場感覚や技術的知見を活用して、地に足が着いたIT戦略立案が可能になります

例えば、大企業ではIT戦略立案やデジタル変革推進といった、経営層に直結する上流工程に特化した役割が用意されている場合があります。こうしたポジションでは、技術的スキルに加えて経営視点での提案力が求められるため、キャリアアップの機会が豊富です。将来のCIO候補としての道筋も見えてくるでしょう。

ただし、そのためには上流工程を担える業務を経験できるかどうかが重要になります。ITエンジニアに特化した転職支援サービス「キッカケエージェント」では、業界への知識が豊富なキャリアアドバイザーが、達成したいキャリアパスの相談や、それに応じた求人紹介をしております。

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まとめ

社内SEはいらないと言われることもありますが、企業にとってITを担当する重要な存在です。縁の下の力持ちのような存在として、求められる場合も多いでしょう。

一方で、社内SEから転職を考えた際は、ビジネス的な経験やジェネラリストとしての知識など、社内SEならではの強みをアピールする必要があります。市場価値を上げるためにも技術トレンドをキャッチアップしたり、コミュニティに参加したりして、エンジニアとしての価値に焦点を当てていくと良いでしょう。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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