オファー面談とは?確認すべき7項目と注意点

オファー面談とは?確認すべき7項目と注意点

2025.06.16

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転職活動の後、内定を受けた企業からオファー面談を打診されることがあります。採用面接よりも和やかな雰囲気で進行しますが、質問すべき事項も多くあるためポイントを押さえておきましょう。

オファー面談をうまく利用すれば入職後のギャップを減らし、より働きやすい環境を整備できるでしょう。本記事ではオファー面談の概要や面談時に確認すべき事項、注意点などを解説します。

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オファー面談とは?

オファー面談とは、内定後に企業が内定者に対して行う面談です。処遇面談や条件面談、入社前面談などと呼ばれることもあります。

オファー面談は、企業が内定者に対して雇用条件を提示し、入社の意向を確認しながら入社に際する疑問を解消するのが主な目的です。採用面接とは異なるため、内定者にとっては選考要素を気にせず臨めるでしょう。

オファー面談は必ずしも行われるものではなく、希望者のみに実施する場合や、オファー面談をしない企業もあります。実施の有無は企業の意向にもよるため、内定承諾にあたって不安がある場合はオファー面談があるか確認しましょう。

オファー面談の内容・目的

オファー面談は、内定承諾の前後どちらかのタイミングで行われます。内定承諾前は、労働条件の確認や疑問解消が主な目的です。内定承諾後は入社前の不安解消や、仕事内容の確認を目的に行います。それぞれ解説します。

労働条件のすり合わせ

内定承諾前に行われるオファー面談は、企業側と内定者の間で労働条件の内容をすり合わせ、齟齬をなくすことが主な目的です。

入社前に改めて労働条件を明示するのは、入社後のトラブルや早期退職を避けるためでもあります。入社日や業務内容、基本給、残業代、賞与、福利厚生などで譲れない条件がある場合は交渉しましょう。

ただし、すべての企業が内定承諾前に労働条件を提示するとは限りません。企業にとっては通知書のみのやりとりで終わることもあるため、必要があれば自らオファー面談を依頼しましょう

入社前の疑問や不安を解消する

内定承諾後のオファー面談では入社後のミスマッチをなくすために、労働条件や業務内容を確認して疑問や不安を解消することが主な目的です。内定者はオファー面談により部署の雰囲気を把握でき、採用担当者のほかに直属の上司や先輩社員が同席して具体的な話を聞ける場合もあります。

実際に働いている同僚に業務内容や1日の流れなどを聞いて、求人段階と大きく内容が変わっていないことや、雰囲気が自分に合っているかどうか確認しましょう。

入社意思・意欲の確認

企業側は内定者が本当に入社するか、できるだけ早く知りたいと思っています。内定者が辞退した場合、再度求人を出す必要があるためです。そのため、オファー面談で労働条件をすり合わせ、入社前の不安を取り除くことで入社の確度を見極めます。

このようなオファー面談の目的を理解したうえで、質問リストを作成しましょう。キッカケエージェントでは、オファー面談で役立つ質問リストを配布しています。新規会員登録はこちらから。

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オファー面談で確認すべき7つの事項

オファー面談の所要時間は30分から1時間程度が目安です。時間が限られているため、気になる項目をリストアップして面談に臨みましょう。ここからはオファー面談で確認すべき以下の7つの事項について紹介します。

  1. 業務内容
  2. 入社日
  3. 就業場所・時間
  4. 給与・年収
  5. 評価制度
  6. 社内制度・福利厚生
  7. 同じ部署のメンバー・社内の雰囲気

1. 業務内容

基本的に、求人票や面接でわかるのは業務内容の概要程度です。オファー面談ではより細かな業務内容について、企業から求められている業務と自分ができることを入社前にすり合わせることが大切です。

転職の場合はこれまでのスキルを評価され、即戦力として期待されているでしょう。しかし前職でのスキルを活かしたくても、実際は転職先でそのスキルを反映できないケースがあります。

特にエンジニアはそれぞれ専門性が異なります。得意なのはインフラかソフトウェアか、サーバー、開発言語なども含め、自分ができることをオファー面談で具体的に伝えましょう。

2. 入社日

内定が出た時点でまだ現職に勤務している場合は、退職日を踏まえて入社日を決めましょう。

自己判断で入社日を決めてしまうと、後でトラブルになることもあります。企業の就業規則で「退職の1か月前に退職願を提出すること」などと決められている場合があるため、事前に現職の就業規則を確認したうえで、現実的な入社可能日を伝えましょう。

3. 就業場所・時間

現在は、テレワークやフルリモートが可能な企業も増えています。しかし、入社してしばらくの間は原則出社になる場合や、旅行先や実家からの業務はNGという会社もあります。求人情報で「テレワーク可」となっていた場合でも、就業場所や時間、出社頻度を確認しておきましょう。

就業時間については、コアタイムがない企業やフレックスタイム制の企業の場合、ミーティングが行われやすい時間や配属先のチームメンバーの勤務時間帯を確認しておくとイメージしやすくなります。

案件によっては負荷が高くなり一時的に残業が増える日もありますが、平均残業時間についてもあらためて確認しましょう。完全週休2日制とあっても、繁忙期も土日休みとは限らないため注意が必要です。

4. 給与・年収

あらためて給与・年収の条件面も確認しましょう。転職後の具体的な給与や昇給の見込み、賞与・各種手当はどのように反映されるのかなど、不明点をクリアにします。

基本給だけでなく手当についても確認すべきです。求人票の年収は残業代を上乗せしている場合があるため、年収の内訳も聞いてみましょう。実際は残業がほとんどなく、ベースの年収が30万円程度低くなることもあります。

また、入社日によっては賞与の算定期間が変わるため、求人票通りの額面になるとは限りません。賞与の対象となる期間の詳細、基準や直近で昇給したケース、平均の昇給率なども確認しておくと安心です。

5. 評価制度

給与や年収の条件とあわせて、評価制度も確認しましょう。評価制度を知っておくことで入職後のモチベーションが上がり、昇給に向けて具体的に行動できます。

将来的に役職に就きたいといった希望があれば、何年でそのポジションに届くのか目安を確認しましょう。期待されるミッションの詳しい内容を聞いたところ、会社側が想定する時間軸や成長率と自分の希望が乖離しているケースはよくあります。

6. 社内制度・福利厚生

社内制度や福利厚生については、次のことを確認しましょう。

  • 年間休日
  • 特別休暇
  • 育児休業
  • 退職金制度
  • 家族手当、住宅手当、書籍購入補助、資格手当などの有無
  • キャリアアップ支援制度
  • 副業の可否 など

副業を希望する場合は、内定先の企業では申請すれば副業が許されるのか、条件の有無などを確認しましょう。

良くあるケースとして、要件定義の設計やリーダーとしての役割など未経験の業務を任されることで、本業で新しいスキルを得られる代わりに副業を推奨しない企業もあります。これは本業に注力するためです。

福利厚生が充実している場合でも、見直しにより制度が変更、もしくはなくなることもあります。求人票と照らし合わせて変更点がないか確認しましょう。

7. 同じ部署のメンバー・社内の雰囲気

オファー面談では、配属先のメンバーの話を聞いて社内の雰囲気を確認しましょう。入社後のギャップで頻繁に取り上げられるのは「社内の雰囲気やチームメンバーと価値観が合わなかった」という点です。

入社前にオフラインで上司や同僚の話を聞いておくことで、入社後のギャップが減ります。できればオフィスに訪問して、直接社内の雰囲気を確認しましょう。

オファー面談は時間に制限があるため、あらかじめ聞きたいことをリストアップしておくことが大切です。キッカケエージェントでは会員向けに、オファー面談で聞くべき内容をまとめた質問リストを配布しています。無料登録はこちらから。

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オファー面談時の交渉方法と注意点

面接のときに緊張して、聞きたいことが聞けなかったという方が多くいます。オファー面談ではこうした失敗をしないために、以下の内容に注意して条件面の交渉や質問をしましょう。

労働条件などは常識の範囲内で相談する

労働条件や給与・賞与などは常識の範囲内で相談しましょう。オファー面談でほとんどの時間を条件面の確認や交渉に使うのは、企業からの印象を悪くする恐れがあります。

業界の基準を超えた年収・賞与の交渉をしたり、テレワークの日数を極端に増やしたりするような要求はせず、家族の事情など何か理由がある場合は必ず根拠を示し、具体的に説明しましょう。

事前に質問リストを作っておく

オファー面談は採用面接とくらべ、雑談を交えながら和やかな雰囲気で行われることが一般的です。面談を通して自分の疑問や不安点を確実に解消するために、事前に質問リストを作っておきましょう。

頭の中でまとまっていても、いざ面談になると緊張したり相手のペースで話が進んだりして、質問事項を忘れてしまう場合があります。事前に質問リストを作成しておき、どのタイミングでも質問できるように準備しておきましょう。

態度や言葉選びに気をつける

オファー面談は採用面接よりも和やかな雰囲気で行われるからといって、こちらの要望を前面に押し出した質問や、横柄な態度・言動には注意しましょう。結論ファーストで具体的な内容を伝えるように心がけ、ネガティブな聞き方も避けるようにします。

常に丁寧な言葉遣いをして、相手に伝わりやすい言葉や態度を意識しましょう。

社会人として適した服装で挑む

オファー面談の際も社会人としてTPOをわきまえた服装で臨みましょう。内定が決まったとはいえ、場に則さない服装は厳禁です。

特に指定がなければビジネススーツを、カジュアルな服装と指定があればオフィスカジュアルを選びます。いずれの場合も服装だけでなく、頭髪や化粧、ひげのそり残しなどにも注意しましょう。

オンライン面談の場合でも対面と同じ服装で臨み、画面に映る範囲には生活感があるものを映さないよう気をつけてください。

疑問が残らないようにする

オファー面談では疑問が残らないように、不足なく質問して不安を解消しましょう。「必要以上の質問やこと細かく聞くと印象が悪くなるかも」と不安になるかもしれませんが、確認すべきことを聞かずに入社した場合、後々トラブルが起こることも考えられます。

常識の範囲で態度に気をつけるべきではありますが、採用面接と異なり選考の場ではないため、気になることはできるだけ質問しましょう。

大切なオファー面談で失敗しないためには身だしなみに注意し、疑問を残さないように質問しましょう。キッカケエージェントでは、会員向けに「オファー面談の質問リスト」をプレゼントしています。ぜひご活用ください。

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オファー面談で内定取り消しになることはある?

オファー面談は内定者に対して行われます。そのため、よほど失礼な態度やトラブルを起こさない限り、内定取り消しになることはありません。法律上では内定を出した段階で雇用関係が成立するため、企業の都合で内定を取り消すことはできない決まりになっています。

ただしオファー面談での態度が悪かったり、虚偽の申告がのちに発覚したりすれば、企業側の印象を悪くしてしまい入職後に冷遇される恐れがあるでしょう。そのため、誠意をもって対応することが大切です。

まとめ

オファー面談は内定承諾前後に労働条件の確認や入社前の不安解消、仕事内容の確認を目的に行われます。オファー面談で疑問を残さないためには、入社日や業務内容、福利厚生、社内の雰囲気など前述の7つの項目を参考に質問しましょう。

よほどのことがない限りオファー面談で内定取り消しになることはありませんが、条件交渉の際には社会人としての自覚をもち、態度や身だしなみに注意しましょう。キッカケエージェントはオファー面談も含め、入社まで一貫してサポートします。お困りごとがあればぜひご利用ください。

キッカケエージェントが配布する「オファー面談時に役立つ質問リスト」が気になる方は、ぜひこちらから会員登録のうえご活用ください。

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