企業インタビュー|キッカケエージェント

求めるのは『スピードスター』! 全プロダクトの進化を担う、ラクス横断AIチームの挑戦

求めるのは『スピードスター』! 全プロダクトの進化を担う、ラクス横断AIチームの挑戦

2025.11.18

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バックオフィスからフロントオフィスまで、業務効率化を支援するSaaSを展開し、国内トップクラスのシェアを誇る株式会社ラクス。

同社は、全プロダクトにAI機能を搭載すべく、専門組織「AI開発課」がその中核を担っています。今回は、組織の成長期にあるAIエンジニアポジションについて、AI開発課長の宮城様と、採用担当の加藤様にお話を伺いました。少数精鋭のチームで裁量を持ってプロダクトの未来を創り出す、リアルな魅力に迫ります。

全プロダクトの進化を支える!横断組織「AI開発課」の挑戦

まずは、AI開発課の事業内容やミッションについてお聞かせください。

宮城:私たちAI開発課は、プロダクトを横断してAI機能の開発・導入を推進する専門組織です。現在、主力製品である「楽楽精算」や「楽楽明細」をはじめとする5つのプロダクトに関わっており、請求書や領収書といった帳票の読み取り精度を向上させるAI-OCR機能の開発などを担っています。

各プロダクトの価値をAIの力でさらに高め、業務のDXを推進することで、お客様のビジネスにより大きな価値を提供することを目指しています。

全プロダクトを横断して開発に携わることの「面白さ」や「難しさ」についてお聞かせください。

宮城:エンジニアとして最も魅力的なのは、圧倒的なデータ量に触れられることです。例えば「楽楽精算」は約2万社のお客様にご利用いただいており、国内SaaSの中でも有数のデータ量を扱っています。この膨大なデータを活用して、インパクトの大きな開発に挑戦できるのは、他社では得難い経験だと思います。

また、現在は私を含め7名という少数精鋭のチームなので、一人ひとりの裁量が大きく、技術選定やPoCといった上流工程から運用・精度改善などの下流工程まで主体的に関わることが可能です。

一方で、限られたリソースの中で、全社的な視点での優先順位付けが求められる難しさはあります。しかし、それも事業全体を横断し携われるこのポジションならではの面白さだと感じています。

貴社のAI-OCRは一般的なものとどう違うのでしょうか。

宮城:私たちのAI-OCRは、単体のサービスとしてではなく、「楽楽精算」などのプロダクトに組み込まれたコア機能の一つとして提供している点が大きな特徴です。最大の強みは、請求書や領収書といったバックオフィス業務で実際に使用される「帳票」に特化して開発していることです。

これにより、一般的な汎用OCRとは一線を画す、非常に高い読み取り精度を実現しています。多様なフォーマットが存在する帳票に対応するため、膨大なデータをAIに学習させ、システムの汎用性を高めています。

もちろん、人の癖が強い手書き文字の読み取りなど、まだ解決すべき課題もありますが、お客様が本来の業務に集中できる世界を目指し、日々精度改善に取り組んでいます。

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求める人物像は『スピードスター』!変化を恐れず挑戦するマインドとは

貴社がAIエンジニアに求める人物像とはどのようなものでしょうか?

宮城:私たちが求める人物像は、一言で言うと「スピードスター」です。AI開発の世界は不確定要素が多く、「こうすれば必ずこうなる」という正解がありません。だからこそ、自ら仮説を立て、素早く検証し、その結果からまた次のアクションを考える。このPDCAサイクルを高速で回せる瞬発力と自走力が不可欠です。

「AIとスピード」が最重要テーマとして繰り返し語られており、変化の速い市場で勝ち抜くための鍵だと考えています。指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ出し、解決に向けて主体的に行動できる方、そしてそのプロセスそのものを楽しめる方と、ぜひ一緒にこのエキサイティングなフェーズを駆け抜けたいですね。

面接ではどのような点を重視して、候補者と向き合っていらっしゃいますか?

宮城:技術スキルや経験はもちろん重要ですが、それ以上に、根底にある思考プロセスと主体性に注目しています。面接では、過去のプロジェクトについて「どのような状況で、何を課題とし、ご自身がどう行動し、どんな結果を出したか」という一連の流れを具体的にお伺いします。

単に「プロジェクトに参加した」という事実だけでなく、その中でどのような役割を果たし、どんな工夫をしてチームや成果に貢献したのかを、ご自身の言葉で語っていただけるかを重視しています。

過去の行動には、その方の仕事に対するスタンスや価値観といった本質が現れると考えており、そこから当社のカルチャーにフィットし、主体的に活躍いただけるかを丁寧に確認しています。

技術面で求めるスキルセットについて詳しく教えてください。

宮城:私たちはAIモデルを開発するだけでなく、プロダクトに組み込んでお客様に価値を届けるところまでをミッションとしています。

そのため、AIモデルの開発経験はもちろんのこと、サービスとして提供するためのWeb APIの開発スキルも同様に重視しています。「AI」と「Web」、この2軸の技術を持ち合わせていることが理想です。

ただし、AIの専門領域、例えば画像認識や自然言語処理といった分野を限定して募集しているわけではありません。何より一つの領域で培ったスキルは他領域でも応用が利くと考えているからです。さらに、技術をビジネス価値に転換した経験も重視しています。

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残業は月10時間ほど!心理的安全性の高いチームで『顧客志向』を体現する働き方

エンジニアの1日のスケジュールを教えてください。

宮城:私たちは、メリハリのある働き方を大切にしています。一日の始まりは朝の定例会での進捗を共有し、その後は各自が技術調査や実装作業に集中します。昼休憩を挟み、プロダクトごとの定例会に参加するメンバーもいます。

AI開発課の平均残業時間は、業界内でもかなり少なく月10時間弱です。開発本部全体でも13時間程度となっており、ほとんどのメンバーが定時で退社しています。

また、当社には出勤時間を前後1時間ずらせるシフト勤務制度があります。私は8時半に出社し17時半に退社することで、子どもたちと過ごす時間を確保しています。プライベートを大切にしながら、業務にしっかりコミットできる環境です。

チーム内のコミュニケーションは活発でしょうか?どのような雰囲気で日々業務が進められていますか?

宮城:非常に活発で、「心理的安全性」が確保されているチームだと自負しています。毎朝の定例会では、技術的な課題から個人的な困り事まで、何でもオープンに共有し、チーム全体で解決策を考える文化が根付いています。「こんな初歩的な質問をしたら恥ずかしいかな」といった躊躇は一切ありません。

また、当社では週1日のリモートワーク以外は出社を基本とする「戦略的オフィスワーク」を導入しています。チャットだけでは伝わりにくい複雑な問題も、対面ですぐに相談できる環境が開発のスピード感を高めています。

もちろん、集中して作業したい時はGoogleカレンダーに「集中時間」として登録し、周囲に知らせるなど、個人とチームの生産性を両立させる工夫も行っています。

ビジネスサイドと技術サイドの意見の相違があったときに、どのようにバランスを取っていますか?

宮城:ビジネスサイドと揉めることはほとんどありません。開発部門も事業部門も、全部門共通の行動規範であるラクスリーダーシッププリンシプルにある「全体最適をもつ」という価値観と、顧客を第一に考える「顧客志向」が浸透しているからです。

例えば、複数のプロダクトから開発要望が重なりリソースの調整が必要になった際も、「どちらの案件が、より多くのお客様に、より大きな価値を提供できるか」という視点で建設的に議論します。

最近も、リリース日が重複した2つの案件について、影響範囲やお客様・事業への影響を総合的に比較検討し、双方が納得する形で優先順位を決定しました。互いの立場をリスペクトし、同じ目標に向かっているという信頼関係があるからこそ、健全な連携が成り立っています。

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最大年収1500万円も!選べるキャリアパスと手厚い成長支援

AIエンジニアの平均年収や年収モデルについてお聞かせください。

加藤:当社のAI開発課は、ジュニア層よりもミドル・シニア層の経験豊富なエンジニアが多く活躍しているため、平均年収は750万円から800万円ほどと比較的高水準です。

年収は明確な等級制度に基づいており、例えばプロジェクトリーダーを担う等級では680万円から、さらに上位のアシスタントマネージャー層では815万円からといった形で、役割に応じた給与レンジが設定されています。

また、今期からAIエンジニア採用に特化した新しい等級制度を新設し、卓越したスキルと実績を持つ方には、最大で1500万円の年収のご提示も可能となりました。会社の成長を牽引するAI人材に対し、貢献にしっかりと応えるための投資は惜しみません。

入社後のキャリアパスについてお聞かせください。

宮城:入社後は、ご自身の志向性に応じて大きく2つのキャリアパスを選択できます。1つは、特定の技術領域を深く追求し、その専門性でチームやプロダクトの技術的課題を解決に導く「スペシャリスト」のコース。もう1つは、チーム全体を率い、メンバーの成長を促しながらプロジェクトを成功に導く「マネジメント」のコースです。

どちらのキャリアコースを選ぶかは、まず入社時にご希望を伺いますが、その後キャリアを見直したい場合、ルール上1回まではコースを変更することが可能です。ご自身の成長や興味の変化に合わせて、柔軟にキャリアを再設計できる環境を用意しています。

マネジメント経験がなくても、挑戦できる環境はありますか?

宮城:マネジメントへの挑戦意欲がある方であれば、マネジメント経験は問いません。当社には、管理職を目指す社員のための手厚い研修プログラムが整っています。約半年間、業務と並行してマネジメントの基礎から実践までを学び、最終的に社長や役員との面談を経て管理職に認定される、成長を実感できるプログラムです。

また、管理職になった後も継続的なフォローアップ研修があり、会社としてリーダー育成に本気でコミットしています。技術者としてだけでなく、組織を動かす人材へと成長したい方にとって、これ以上ない環境だと断言できます。

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組織の成長期に、コアメンバーとして未来を創る挑戦者へ

入社後は、どのような流れでチームにジョインしていくのでしょうか。

宮城:まずは、メンターのサポートのもと、既存のAI-OCRシステムや、プロダクトのドメイン知識を習得するところからスタートしていただきます。その後は、一方的に業務を割り振るのではなく、ご本人の希望や適性を最大限尊重しながら、お任せする領域を決めていきたいと考えています。

私たちのチームはまだ成長段階にあり、組織としての柔軟性が非常に高いのが特徴です。「最先端のAIモデル開発に挑戦したい」「堅牢なWeb APIを実装する経験を積みたい」といった、あなたの「やりたいこと」をぜひ聞かせてください。「これをやって」というトップダウンではなく、ご自身が最も情熱を注げる領域で力を発揮していただくことが、チーム全体の成長に繋がると信じています。

ラクスという環境を活かして成長できる人の特徴についてお聞かせください。

宮城:自ら課題を見つけ出し、解決に向けたプロセスそのものを楽しめる方ですね。私自身、前職の長時間労働からワークライフバランスを求めて転職したのですが、ラクスに入社して最も魅力を感じたのは、裁量の大きさと、組織を自分の手で創り上げていくというワクワク感でした。

会社は今、全社を挙げてAI活用を推進する大きな変革期にあります。このタイミングで、まだ少人数のAI開発課にコアメンバーとして参画することは、組織の未来を自ら描いていける、またとないチャンスです。単に指示されたものを作るのではなく、自分の力で組織やプロダクトを動かしたい、成長させたいという強い意志と情熱を持った方にとって、ラクスは最高の舞台になるはずです。

最後に、候補者の皆様にメッセージをお願いします。

宮城:当社が持つ膨大なデータを活用し、お客様のビジネスに直接的なインパクトを与える開発に挑戦したい方。何より、顧客志向の考えに共感し、自分の技術でお客様を喜ばせることが好きな方。そんなあなたは、まさに私たちが求める「スピードスター」です。

ラクスは、あなたの挑戦を全力でサポートする環境と、熱意ある仲間を用意して待っています。ぜひ、私たちと一緒に開発を、そして組織の成長を楽しみましょう!

加藤:AI開発課は、プロダクトへのAI実装を通じて事業価値の向上を目指し、当社の成長戦略を技術面から牽引する組織です。成長のど真ん中にあるこのフェーズでご入社いただくことは、将来のコア人材として、組織と共に大きく飛躍できる貴重な機会だと考えています。

当社には、ボトムアップで生まれたアイデアを尊重し、スピーディーに実現へと導く文化があります。ご自身の裁量で「やりたいこと」を形にできるこの環境で、私たちと一緒にプロダクトを、そしてラクスという会社を次のステージへと導いていきませんか。ご応募を心からお待ちしています。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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