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ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの転職は可能?年収・将来性と必要なスキル

ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの転職は可能?年収・将来性と必要なスキル

最終更新日:2026.06.26

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オンプレミス環境での業務が続いているネットワークエンジニアの中には、将来性に限界を感じ、クラウド技術に携わりたいと考えている方もいるでしょう。しかし、「オンプレミス環境での知識と経験は通用するのか?」「何から手を付ければよいのか分からない」と不安や迷いが生じていないでしょうか?

この記事では、ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの転職について、現実的な可能性や未経験の壁を突破するために必要な条件、戦略について解説していきます。ネットワークエンジニアとしてのアドバンテージやクラウドエンジニアの年収、将来性といったメリットも紹介しますので、キャリアチェンジを検討している方はぜひ参考にしてください。

【結論】ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの転職は可能

【結論】ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの転職は可能

オンプレのネットワーク知識はクラウドでも最強の武器

ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの転職は十分に可能です。クラウド環境でもネットワーク設計はアーキテクチャの根幹を支えるために不可欠な要素であり、オンプレで培ったネットワーク知識と経験は無駄にならず、むしろ最強の武器となるでしょう。

とりわけ大手企業ではセキュリティ強化のために、パブリッククラウドを単純使用するケースは少なく、VPCと呼ばれる専用のプライベートなネットワーク空間を構築して利用することが多いです。

VPCリソースの根幹を支えるのは仮想ルーターであり、その構築にはホスト数とサブネットの計算、ルーティング、ゲートウェイ設定といった、オンプレミスのL3設計で使用するスキルがそのまま役立つでしょう

クラウド環境といっても、物理的なサーバーの上に成り立つOSI参照モデルは変わりません。オンプレミスでのネットワークレイヤーの理解力はクラウドエンジニアの仕事内容を下支えします。

ハードウェア操作から「コード管理(IaC)」への進化

オンプレからクラウドにキャリアチェンジした際の最も大きな変化は、操作対象がハードウェアからソフトウェアへと移行することです。ネットワーク設定はAPI化され、従来のマニュアル操作ではなく、IaCと呼ばれるコードを用いた設計、構築、管理へと進化し、AIの活用も進んでいます。


また、ディスク、CPUやメモリといったリソースを拡張する際にも、オンプレミスのように部品を増設する必要がなく、画面上だけで完了できます。新機能も簡単に試すことができ、ハードウェアの手配や配線工事を待たずに、スピーディーかつ動的にネットワークを構築・制御するスキルへと領域が拡張していくでしょう。

主要IaCツール

AWS公式AWS CDK
Microsoft公式Bicep
GCP公式Deployment Manager
サードパーティーTerraform、Ansible

ネットワークエンジニアとクラウドエンジニアの違い

ネットワークエンジニアとクラウドエンジニアの違い

【業務対象の違い】物理ハードウェアか仮想リソースか


クラウドエンジニアになると、業務の対象が物理デバイスの管理から、クラウド上の仮想空間にあるリソースの管理に移行するため、作業に以下のような変化がもたらされます。

ネットワークエンジニアクラウドエンジニア
ネットワーク設定実機(ルーター、スイッチ)にコンフィグを流し込みブラウザ操作・コード管理(IaC)
ネットワーク増設、拡張物理機器の設置→ケーブル配線→設定ブラウザ操作・コード管理(IaC)
ネットワーク撤去ケーブル配線の撤去→物理機器の回収ブラウザ操作・コード管理(IaC)


データセンターやサーバー室での実機作業はなくなり、ブラウザ(管理画面)やコードを用いたリソースの作成、削除に変化します。業者の工事や、パーツの到着を待たずに作業できるため、スピード感が段違いに速く感じられるでしょう

【守備範囲の違い】ネットワーク特化かインフラ全体か

クラウドエンジニアはネットワークだけでなく、クラウド基盤の設計や運用を総合的に担当するため、サーバー(OS)、ミドルウェア、データベース、セキュリティなどインフラ全体の知識が求められます。

オンプレミス環境のネットワーク担当者は、通信に特化していることが多く、サーバーの動きや設定に関してはサーバー担当に任せてしまうことが多いですが、クラウドになるとそうはいかないので、幅広い知識の習得が必要でしょう。

【働き方の違い】現地作業からリモートワーク中心へ

ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアになると、作業対象が物理からソフトに変わることで、働き方の変化がもたらされます。


まず、データセンターやサーバー室への出社が必要なくなるため、リモートワークの親和性が高まり、在宅でも作業可能になることです。さらに、現地で重たい荷物を運んだり、工具を用いたり、床下や天井裏に潜っての配線もありません。

また、クラウドはスケーラビリティが動的で可用性も高いので、インフラの設定変更や拡張もサービスの停止を伴わず可能なことが多く、深夜作業や土日出勤も減るでしょう。子育て世代や女性でも働きやすくなるといえます。

クラウドエンジニアの将来性と年収

クラウドエンジニアの将来性と年収

【将来性】DX推進によりクラウドエンジニアの需要は急増中

企業のDX推進によるクラウド移行や、既存のオンプレミスとの併用(マルチクラウド化)が進む中で、即戦力となるクラウドエンジニアが不足している状況にあり、クラウドエンジニアの需要は急増しています


総務省のデータによると、2024年の日本におけるパブリッククラウドサービス市場は4兆1,423億円に達し、前年に比べ24%も増加しました。同調査でも、クラウド市場の拡大はしばらく続くと見込まれており、クラウドエンジニアは将来にわたって長く活躍できる職種といえます。

参考:総務省|令和7年版 情報通信白書 第Ⅱ部 第8節 2

【年収】高水準のためNWエンジニアからの年収アップも十分に可能

需要の高さから、クラウドエンジニアの方がネットワークエンジニアより年収は高い傾向にあります。公的機関の調査によるデータは発表されていませんが、民間の調査によると平均年収は概ねネットワークエンジニアが400~500万円台なのに対し、クラウドエンジニアが500~600万円台と、100万円ほど高くなっています。

クラウドエンジニアにキャリアチェンジすることで年収アップは十分可能であり、スキルセットの拡張によって市場価値が跳ね上がれば、800~1000万円台の高年収も夢ではないでしょう。

さらに年収を上げるためのカギは「上流工程と最新技術」

クラウドエンジニアの年収は高水準とはいえ、レンジは幅広く、たとえば運用・保守だけの仕事では400万円台で頭打ちになることが多いでしょう。年収アップのためのカギとなるのは、上流工程と最新技術です。

設計・構築、要件定義といった上流工程の経験を積むことで、年収は500万台へとアップしていきます。さらに、コンテナ・IaC・セキュリティなど最新の高度な技術を身につけることで、提示年収にプラス80万~100万円ほど上積みされることがあるでしょう。

クラウドエンジニアへの転職に必要なスキル・資格

クラウドエンジニアへの転職に必要なスキル・資格

まずは「スキルの棚卸し」で差分を知る

転職の起点となるのはスキルの棚卸しです。自分の既存スキルとクラウドで新たに求められるスキルの差分を洗い出したうえで、現状のギャップを可視化し、習得が必要な領域を整理しましょう。

強みとなるベースのオンプレスキル

ネットワーク知識OSI参照モデル、プロトコルスタック、TCP/IP、IPv4アドレッシング
ネットワーク設計アドレス計算、セグメント分割、NAT、VLAN、ポートセキュリティ、DNS、ロードバランサー
その他構成図作成、設定仕様書作成

クラウドエンジニアに必要なスキル

主要クラウドサービス構築AWS、Azure、GCP
サーバー仮想化技術VMware、Hyper-Vリソース割り当て、仮想ネットワーク
サーバーOS知識Linux、Windows Server
ミドルウェアRDB、NoSQL
運用監視ツールAzure Monitor、Zabbix
コンテナDocker、Kubernetes
Fargate、ECR、ECS
セキュリティIAM
クラウドID管理Entra ID
自動化IaC、DevOps

【必須スキル①】Linux/OSの基礎固め

クラウドエンジニアはインフラ全体を扱うため、サーバーOSやミドルウェアの知識も求められます。ネットワークエンジニア出身者は弱点となりやすいため、基礎を学習して克服していきましょう。

現場でアクセスできる検証環境などがあれば積極的に触ってみてください。また、自分のPCに環境を構築するのもおすすめです。Windows 11であれば、WSLでLinuxをインストールできるほか、Hyper-Vを用いてWindows Serverの評価版をインストールすることもできます。

【必須スキル②】クラウド特有の概念を理解

クラウド環境にはオンプレミスにはない特有の概念があるので、事前に学習して理解しておくことが重要です。主な項目とポイントについて以下にまとめました。

概念概要ポイント
権限管理(IAM)ID認証とアクセス権を統合的に管理する仕組みAWSとAzureで相違点が多いので注意
サーバーレスサーバーの構築や管理が不要でプログラムが実行できるクラウド環境IaaS、PaaSとの違いを理解する
IaC(インフラのコード化)コードを用いてインフラの設定や管理を自動化。Terraformなどツールによって「手続き型」「宣言型」の違いがある
オートスケーリング(動的拡張)負荷に応じて自動でインスタンスやリソースを増減する仕組み緻密なチューニングとコスト意識が大切

上位資格の取得

クラウド業務未経験の壁を突破するための最大の武器は上位資格の取得です。オンプレでの設計・構築経験、ネットワーク知識はもちろん強みになりますが、そこにAWS SAPなどの高難易度の資格を掛け合わせることで、クラウドでも設計・構築スキルがあることの証明になり、上流フェーズの案件が確約されやすくなります。

AWS、Azure、GCP共に様々なグレードの資格試験が用意されていますが、狙うべきはProfessional、Expertレベルの資格です。

上位資格
AWSAWS Certified Solutions Architect – Professional(AWS SAP)
AzureAZ-305: Microsoft Azure インフラストラクチャ ソリューションの設計
GCPProfessional Cloud Architect

クラウドエンジニア転職は「キッカケエージェント」へ

クラウドエンジニア転職は「キッカケエージェント」へ

ネットワークスキルを正しく評価し最適なルートを提案

一人で未経験の職種へ転職するのは、どうしても不安やリスクが伴います。プロである転職エージェントを頼るのが安心でしょう。

キッカケエージェントでは、ネットワークエンジニアとしての経験を的確に評価し、それをどう活かし次に何をすべきか、一人ひとりに寄り添った最適なルートを提案します。IT特化型だからこそできる的確なアドバイスが強みです。

IT特化の強みを活かした書類添削と面接対策

書類や面接などの選考対策は一人では限界があります。キッカケエージェントでは、企業の内部情報を熟知したプロのアドバイザーが、徹底的にサポートし、内定率を劇的に上げるためのノウハウを伝授します。

まずは自分の価値を知るところから始めましょう。無料でキャリア相談を実施していますので、以下のリンクからぜひお気軽にお問合せください。

ITエンジニア転職のプロに

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まとめ:ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアへの第一歩

クラウドエンジニアは需要が高く、スキルアップすれば高年収も可能な魅力的な職種です。オンプレミスの環境で培われたネットワークエンジニアとしてのスキルと知識はクラウドエンジニアに転職するための大きな武器となるので、自信を持って転職への一歩を踏み出しましょう。

ただしネットワークエンジニアとクラウドエンジニアでは業務対象や働き方、求められるスキルに違いがあるため、自分に不足している知識を補い、クラウド環境の特性を予習することが重要です。迷いがあるなら、ためらわずに転職のプロに相談しサポートを受けるようにしてください。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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