社内SEに憧れて苦労の結果内定を得たものの、思っていた内容と違い後悔するケースは多いです。社内SEの転職で失敗しないためには、事前に社内SEの業務内容を把握したり、志望する企業の風土を把握したりして理想と現実のギャップを埋める必要があります。

この記事では社内SEへの転職で失敗しない方法や、実際に失敗した事例を紹介しています。社内SEへの転職で後悔したくない方は参考にしてください。また、キッカケエージェントでは求職者のスキルや要望に合った求人を提案しています。転職後のミスマッチによる失敗を避けたい方は、気軽にご相談ください。

社内SEへの転職における失敗事例

社内の人間関係にぎくしゃくする

社内SEは大企業でも、少人数のチームで業務にあたる場合がほとんどです。チーム内でコミュニケーションが成り立たないとスムーズに業務が進まず、ストレスが増えます。また、開発したシステムのユーザーも社内の方なので、密に連携して要望を知る必要があります。技術以外の部分でのコミュニケーションスキルや調整スキルが不足していると、社内SEに転職後苦労しがちです。

人間関係が煩わしいと感じてしまう方は、開発業務に従事できる一般的なSEや研究職など、自分自身の業務により専念できる仕事を選びましょう。

雑務が多い

社内SEは企業内でも「パソコンに詳しい人」と認識されるケースが多いです。結果、ヘルプデスクや機器トラブルの対応を含む雑務が増えやすくなります。ようやく自分の仕事に集中し始めたところで声をかけられると集中力も途切れ、作業効率が悪化するので、マルチタスクが苦手だとストレスを感じてしまいます。

エンジニアの業務だけに専念したい場合も社内SEは向いていないので、雑務が苦手な方は、開発や設計に集中できる一般的なエンジニアがおすすめです。

スキルを伸ばしにくい

社内SEは自社システムに関わる過程で、要件定義やテストを行うケースが多いです。企業によっては開発部分をベンダーに丸投げしている場合もあり、開発に携われないケースもあります。開発者として技術力を高めたり最新技術をキャッチアップしたりしたい場合、社内SEは物足りなく感じて辞めてしまう方が一定数います。

また、社内SEではマネジメントスキルが重要視されるため、マネジメントが苦手な方も苦痛に感じる傾向です。マネジメントスキルより特定の技術力を伸ばしたい方も、社内SEは不向きです。

残業が多い

社内SEは納期の融通が利きやすいことから残業時間が短く、ワークライフバランスがよいと言われています。しかし、企業全体や特定部署の雰囲気や業務量によっては、残業が多いケースもあります。プライベート重視で社内SEになったものの、残業が多くギャップを感じてしまう方は意外と多いです。

特に、全社を巻き込むようなプロジェクトの前後では残業が増える傾向です。また、セキュリティ担当だとインシデント発生時に深夜や休日出勤で休みが潰れる可能性もあります。残業を避けたいのであれば、「残業ほぼなし」と記載された求人に限定して応募しましょう求人票の記載内容をうのみにせずキッカケエージェントを活用し、企業の内部事情を探るアプローチもおすすめです。

出世や給与アップが難しい

社内SEは、基本的に売上に直結する部門ではないため、コスト部門として扱われるケースが多いです。売上を重視する企業であれば営業や研究開発と比較して出世しにくくなります。

企業によっては評価者がITに詳しくないため、正当な評価ができない状況も考えられます。出世や給与アップを考えて社内SEへ転職すると、思ったより給料が上がらず後悔する場合もあるため、事前に入社予定の企業で社内SEがどのような扱いをされているか確認しましょう。

社内SEへの転職が失敗する理由

社内SEの業務内容を理解していなかった

社内SEへの転職が失敗と感じてしまう理由として、転職前に社内SEの業務内容を深く調べず、理解していない点が考えられます。一例ですが、社内SEの業務内容は以下の通りです。

• 社内システム開発
• 社内システムの保守運用
• ベンダーとの調査業務
• サポートデスク　など

また、社内SEは技術力だけでなくコミュニケーション能力や調整能力が求められるため、技術力があるだけでは務まりません。コミュニケーションが成り立たずストレスになり、業務が滞るケースもあります。転職の前に、社内SEの業務内容やキャリアパスを確認しておきましょう。

企業研究が不足していた

社内SEは企業風土によっても働き方や扱いが大きく異なります。社内SEの業務は向いていても、企業風土が合わないと日々ストレスを感じて長く続きません。

希望する企業があるのなら、事前に公式サイトや企業の情報が集まるサイトで企業の雰囲気や文化を把握してギャップを減らしましょう。企業研究が不足していると、そもそも面接で志望動機が薄いとみなされ不採用となる可能性もあります。

社内SEへの転職で失敗しないためにすべきこと

本当に社内SEが向いているか検討する

社内SEには、向き不向きがあります。社内SEに本当に向いているかどうか、事前に確認しましょう。社内SEに向いている人と、向いていない人の特徴は以下の通りです。

社内SEに向いている人の特徴	社内SEに向いていない人の特徴
・コミュニケーション能力が高い ・臨機応変な対応ができる ・IT知識やスキルが豊富にある ・自主性と責任感がある ・新しいことの学習に抵抗がない	・専門性を高めたい ・一つの作業に集中したい ・多く人と関わりたくない ・成果を出して稼ぎたい ・コミュニケーションが苦手である

社内SEに向いていない場合、無理に社内SEへの転職にこだわらず、一般的なエンジニアや事務職など、別の選択肢も考えられます。

求人内容をしっかりと確認する

社内SEの業務に関する理想と現実のギャップを埋めるためにも、事前に求人内容はしっかり確認しましょう。

求人には社内SEの業務内容が詳細に書かれています。

• 社内システムの開発から保守運用まで一連の内容に関われる
• 社内システムの要件定義だけで、開発はベンダーに依頼する
• サポートデスクなど限られた業務のみを担当する　など

企業によっても社内SEの業務内容は異なるので、一度は求人に目を通しておくべきです。転職前に業務内容を把握できれば入社後のギャップをなくすだけでなく、必要なスキルや求める人物像が掴めます。結果的に選考の対策も立てやすくなるのでおすすめです。

転職エージェントに相談する

社内SEへの転職で後悔したくないなら、転職エージェントも活用しましょう。転職エージェントは多くの求人を持っているだけでなく、今まで多くの求職者を担当しているので、社内SEに向いている人とそうでない人の特徴も把握できています。したがって、転職エージェントを活用すれば第三者視点で客観的なアドバイスをもらえて、ミスマッチを減らせます。

また、総合型の転職エージェントは社内SEやエンジニア以外の求人も多く抱えており、求職者数も多いため一人あたりへのサポートが手薄になりがちです。総合型ではなく、IT特化で社内SEへの転職サポートが手厚い転職エージェントを選びましょう。

キッカケエージェントでは、求職者の要望やスキルにあった求人を提案可能です。履歴書の添削や面接の練習など、徹底的な伴走支援を行うので転職活動に不安がある方はご相談ください。

社内SEへの転職で後悔している方が取るべきキャリアプラン

企業内で部署異動する

社内SEの業務内容が合わないものの、会社自体には不満を感じていない場合、企業内での異動を検討しましょう。ある程度企業規模が大きいのであれば、異動に関する制度が整っている可能性は高いです。また、社内異動は勤務地や収入など、現在の条件を変えずに済むのでリスクを最低限に減らせます。

同じ社内SEでも、システム開発部門からインフラ部門（ネットワーク・サーバ）など、近しい部門であれば一層スムーズに異動しやすいです。一方で、社内SEから研究職や事務職など、関連性が低い部署だと異動が難しくなります。

関連部署への異動を考えている場合、関連資格を取りつつ社内営業などで人事権を持つ方へのコネクションを作っておきましょう。それでも異動できない場合は転職が視野に入ります。

他の職種へ転職する

社内SEの業務そのものが合わないと感じる場合、他業種への転職を考えましょう。社内SE時代に各分野の経験があれば、IT企業で「Webエンジニア」「インフラエンジニア」「データサイエンティスト」など、専門性の高い職種に就ける可能性があります。

専門的な職種に転職できれば、自身が伸ばしたいスキルや分野に注力しスペシャリストを目指せます。社内SEはゼネラリスト向けな側面があるため、将来自身がどちらになりたいかを検討して転職活動をしましょう。

一方で、営業職・企画職・事務職などITエンジニアとは関連性の低い職種への転職を考えている場合、成功確率は低いです。第二新卒など若さを売りにできる場合以外は、転職活動が難航する覚悟も必要です。

他の企業に社内SEとして転職する

現職の社風や文化が合わずに後悔しているものの、社内SEの業務内容には満足している場合、他の企業を受けてみましょう。社内SEの経験がすでにあって業種を変えないのであれば、選択肢は広く内定を得られる確率も高いです。ただし、他の企業に転職するなら社風や文化を事前調査し、同じように馴染めず後悔する事態は避けるべきです。

企業の社風や文化を知るためには、就活サイトの口コミを見たり転職エージェントのアドバイスを受けたりしましょう。キッカケエージェントではあなたに合った企業探しを全力でサポートします。

まとめ

社内SEへの転職で失敗しないためには、業務内容の理解と企業選びが重要です。これから社内SEに挑戦する場合、社内SEの業務内容や行きたい企業の業務内容をしっかりと確認し、ギャップが生じないようにしましょう。

すでに社内SEに転職し後悔している場合、転職だけでなくリスクの低い社内異動も検討してみましょう。どうしても社風が合わない場合は転職を検討すべきですが、自身にマッチし、ストレスなく過ごせる企業を選ばないと後悔を重ねてしまいます。

社内SEへの転職で失敗して後悔しないためにも、転職エージェントでアドバイスを受けましょう。キッカケエージェントでは、転職活動を成功させるため、企業選び・履歴書の添削・面接対策など、最大限のサポートが可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。